こんな時代だから再考、「仲本 工事」

こんな時代だから再考、「仲本 工事」

LIFEの杉山です。
仲本 工事(なかもと こうじ)1941年7月5日生まれ、コメディアン、歌手、俳優。
言わずと知れた「ザ・ドリフターズ」のメンバー。
本名、仲本興喜(なかもと こうき)。
ザ・ドリフターズの中で誰が好きかと聞かれたら、小学2年生の僕は間違いなく志村けんと答えただろう。
そう、志村けんはスターだった。
当時みんなヒゲダンスを真似していた。
でも、現在34歳の僕はその質問に今ならこう答えたい。 

仲本工事。
ドリフ番組の再放送を観ても仲本工事に注目してしまう。
仲本工事は学生時代、優秀な体操選手だったのでドリフでは数々の「体操コント」なるものを見せてくれたのだが、スター志村けんや加藤茶がボケのメインストリームであることで脇にまわることが多い仲本工事にとって、このコントといかりや長介との二人コントである「バカ兄弟」のコントでは仲本のきらめきが存分に堪能することができる重要な作品である。
特に「バカ兄弟」のコントでの仲本工事のボケっぷりには目を見張るものがある。
そして、運動神経を活かした仲本工事の「ズッコケ」は特筆すべきリアクション芸とも言っておきたい。

こんな時代だから再考、「仲本 工事」

こんなエピソードがある。
仲本工事と言えばメガネ。
これが彼のトレードマークであることは周知の事実であるが、仲本工事は私生活で度付きのメガネを使用しているらしいが、ドリフでのコント時にはコンタクトレンズを使用した上で伊達メガネを着用しているらしい。

こんな時代だから再考、「仲本 工事」


それについて仲本工事はドリフで5人揃ったときに伊達メガネと決めているらしく、今後伊達メガネを使用することはないだろうと語ったという。
コンタクトに伊達メガネということがコントで一体どのような効果をもたらすのか素人の僕には全く見当もつかないが、そこに秘められたドリフとコントへの思いは計り知れないはず。
そしてその熱き心とあわせてなんたる愛らしさなのだ。
決して派手ではないが仲本工事というバイプレイヤーはザ・ドリフターズの輝きに大きく貢献したといえるだろう。
仲本工事、彼の存在は伊達ではない。