南米アマゾン・ギアナ高地 地球創世の記憶
アドアの植物系 中村です。前回の記事の後編~南米アマゾン・ギアナ高地 地球創世の記憶~
女優の蒼井優さんは南から大河アマゾンを遡るルートで全長1万3000キロの大移動
旅は世界で最も美しく白い砂丘「レンソイス」から始まります。「レンソイス」はポルトガル語で真っ白なシーツを意味していて、ブラジル北東部マラニャン州にあり広大な白い砂丘はなんと15万5000haに渡って広がっているそうです。
砂丘の砂の成分はほぼ100%石英でできていて、それが大陽に反射して白く見えます。
白い砂丘と青空とのコントラストがとてもキレイです
次に向かうのは「レンソイス」から南へ550キロ、そこには化石の倉庫と呼ばれる村があります。
ブラジル セイラ州 サンタナ村、この辺りは大昔、大きな湖だったそうで湖の底には1億年以上前に生きていた生物が化石となって眠っているそうです。
貴重な化石入りのタイルが建築材として売られていて、サンタナ村では家の床がそのまま博物館なのです。
古生物学者のアントニオ・アラモ教授に案内され蒼井優さんも化石のタイムカプセル「ノジュール」を手に取り割ってみると中には上からの推積に潰されることなく生物が体のふくらみを残したまま眠っている不思議な化石が出てきました
1億年以上前の地球の記録です
そして番組の中でも特に心に残ったのは、アマゾンの密林で生活する先住民との遭遇です。
アマゾンには今も文明社会との接触を拒否する部族が60も残っています。
ブラジルではFUNAI(フナイ)という国立先住民保護財団によって先住民「インディオ」を保護する為に運営している政府機関で今までに200を超える部族と300のインディオと接触しそのほとんどを保護しているそうです。
蒼井優さんが出会ったデッサーノ族は文明とは接触はしたが完全に受け入れた訳ではなかった。
28年前ジャングルを離れ街から35キロ離れた川の海岸に村を造り、今も自給自足の生活をしています。
デッサーノ族の村長キシビさんは「私達の祖先はマッチやナイフなど何も持っていませんでした。
全て自然にある物で賄っていたのです。文明人と知り合ってとても便利になったが、おかげで今の若い人たちはライター無しでは火も熾せなくなったのです。残念なことです...。」と語っていました。
文明とは発展をとげ常に進化しながらも大切な何かを失っていくものでもあるのだなっと実感しました。
そして旅の終わり蒼井優さんもアウタナテプイに向かい大沢たかおさんと再会します
このドキメンタリー番組を通して自然とは測り知れなくまだまだ未知の領域があり、そしてロマンがあり、何億年もの年月の中、自分達が生きている時間はほんの一瞬なんだと思い知らされました。
人の想像の枠を超えた大自然
言葉では語りきれません。
去年から登山を始めようと思ったのもこの番組を観たのがきっかけでした。
前、後編と長文を読んでくださりありがとうございました