マークスの山
ライフアドアの中村太一です
ボスからお借りしていた高村薫さんの小説「マークスの山」を完読しました
警察小説の最高峰といわれる「マークスの山」
1993年上半期直木賞受賞作であります
あらすじは。。昭和五十一年、南アルプスで起きた親子心中事件で生き残った少年が、16年後「マークス」を名乗り連続殺人事件を犯す。
次々と殺害される、元組員、高級官僚、殺人に使われた謎の凶器、被害者を結ぶ糸は
マークスが握る秘密とは
16年前のある事件が浮かび上ってきます
捜査妨害の圧力に抗しながら、冷血の殺人者を追い詰める、警視庁捜査一課七係の合田雄一朗刑事
連続殺人事件とその裏に潜む大きな影の存在に真っ向から戦いを挑む捜査員たちの姿を描いたサスペンスです
「マークスの山」は1995年に崔洋一監督によって映画化され、2010年にはWOWOW連続ドラマWでテレビドラマ化もされています
映画では、合田刑事役に中井貴一さん、マークス(水沢)役に萩原聖人さんが、ドラマでは合田刑事役に上川隆也さん、マークス(水沢)役に高良健吾さんが演じられ、他にも豪華キャストで撮られています
小説を読んで映画とドラマもすごく観たくなりました
高村薫さんの代表でもある「マークスの山」
ミステリーとしての謎の深さにどんどん入り込んでいき、刑事と有力者との対決や警察内部事情がとてもリアルに、高村薫さんの硬質な文体によって描かれています
読み終わった後は、何ともいえない複雑な気持ちになり深く考えさせられました
舞台になっている南アルプスの北岳にも登りたくなります
暗い山に潜むマークスの謎
お勧め小説であります