Banksy Wall and Piece
ライフアドアの中村太一です
以前ブログにてグラフィティアーティストFUTURAについて書いていましたが、今回はロンドンを中心に活動する覆面グラフィティアーティストBanksy(バンクシー)をご紹介します
ブリストル出身のBanksyはグラフィティという性質上、違法的な活動が多い為、メディアには一切素顔を出さず、その正体は不明。謎に包まれているアーティストです
街中の壁にステンシル(型紙)を使って反資本主義、反権力など政治色の強いグラフィティを残したり、メトロポリタン美術館や大英博物館などの館内に自らの作品を無許可に展示するなど、そのゲリラ的パフォーマンスにより「芸術テロリスト」と呼ばれています
先日、以前から欲しかった作品集「Banksy Wall and Piece」を購入しました
反体制的で天才的ないたずら心や、皮肉心を絶妙な場所に作り上げる作品の数々はハイクオリティで抜群のセンスを感じさせます
作品のコメントやエピソードも面白く、ストリートアートやグラフィティに対するBanksyの思いも語られていて色々と考えさせられました
Banksyの違法要素を含むゲリラ的な活動は、その完成度の高いグラフィティが人気を呼び、フォロワーやファンが激増
国民の強力な支持により、なんと
警察や市がBanksyを認めはじめ、その後彼の描いたグラフィティは消されることがなくなり(国立の建物などの作品は消されますが)、オークションに出され高額で落札されるなど、アート作品としても認められていきます
昨年公開されたBanksy初監督映画「Exit Through the Gift Shop」公開中、ボスにお誘い頂いて観てきたのですが、アート業界への皮肉なメッセージだけには留まらない深さとユーモアをもったドキュメンタリーで、アートとは
その表層部と深層部、ポップとアンダーグラウンド、対象的な表現によりBanksyという存在を問われるような映画でした
今では世間に受け入れられ、本名も明らかになり少し謎のベールが剥がされつつありますが、業界の外にあったストリートアート、世界中にファンを持ち有名になったBanksy
マーケットが介入する中、これからどんなゲリラ的アート活動を見せてくれるのか楽しみであります
Banksyの作品集「Wall and Piece」アドアに置いてますので興味のある方はぜひご覧下さい