ジャン・コルティ
ライフアドアの中村太一です
パリのアコーディオンの巨匠
JEAN CORTIをご存知でしょうか
現在83歳のコルティ、今も超越されたテクニックでミュゼットやワルツを弾き、生き生きとした音色を奏でるアコーディオニストです
ジャン・コルティは1929年、北イタリアのベルガモに生まれ、3歳の時に一家と共にパリの西の郊外ナンテールに移住し、15歳で楽団アコーディオニストとしてデビューしました
そして1953年コルティは有名なシャンソン歌手のジャック・ブレルと運命的な出会いを果たし、それから10年に渡ってブレルのアコーディオン伴奏者として活動します
しかし、70年80年代を追うにつれてアコーディオンは過去の楽器として廃れ半ば引退状態に。
90年代になるとラ・リシェールというジャズの独立レーベルが制作したアコーディオンセッション集「パリ・ミュゼット」リリースにより再びアコーディオンは若いジェネレーションを巻き込んで注目されます
その後コルティは1995年、若手オールタナティブ・シャンソンバンドとして人気があるレ・テット・レッドというバンドの名誉メンバーとして招かれます
ジャック・ブレルのお気に入りのアコーディオニストは、30年後に再びシャンソンの最前線バンドのアコーディオニストとして復活したのです
年齢の差を超えたコラボレーションにより、なんと
2001年にコルティ72歳の時初のオリジナルアルバム「Couka」がリリースされました
僕も10年前に購入し今も大好きなアルバムです
Coukaはコルティのソロ演奏の曲と、レ・テット・レッドのギターのセルジュとドラムのリュリュとのトリオ演奏曲に、そしてジャズミュージシャンとのクアルテットによる曲が録音されています
1曲目の「AMAZONE」と題されたクアルテット演奏の美しいワルツ曲に始まり、僕も大好きなシャンソンの名曲「LE TEMPS DE CERISES(さくらんぼの実る頃)」が収録されていて、とにかく素晴らしいアルバムです
曲を聴きながら、そっと目を閉じるとそこはまさにパリ
あまりにも美しく、切なく哀愁漂う音色に惚れてしまいます
フランスのシャンソンとアコーディオンの歴史を生きてきたジャン・コルティ
その深みのあるアコーディオンの音色お勧めです
ぜひ聴いてみてください