SUICIDE
ライフアドアの中村太一です
ジャンルは180度変わり、70年代ニューヨーク・パンクの異端児「SUICIDE」を紹介します
SUICIDEはアラン・ベガ(ボーカル)マーティン・レヴ(シンセ&ドラムマシーン)の2人によって71年にニューヨークで結成されたユニットです
70年代に起こったNOWAVEシーンの先駆け的なアーティストともいわれ、アバンギャルドでエクスペリメンタルなサウンドは、その後のインダストリアルやエレクトロニック・ミュージックに多大な影響を与えたとか。
77年にリリースされた1stアルバム「Suicide」チープなリズムマシーンとキーボードによる執拗で強迫的な反復フレーズに、深いエコーをかけたベガのヴォーカルが重なる様子は、まるで「暗黒ディスコ」といった趣きがあります
2002年にリリースされた「American Supreme」も頂いたのですが、こちらは90年代以降のテクノ全盛期の作品から影響を感じさせますが、やはり独特の展開とリズムはSUICIDEらしい作品です
SUICIDEといえばライブパフォーマンスが過激だったとか
痙攣ダンスを踊りながら絶叫するベガ
その手は鎖を振り回し、つぶやくように歌う姿はかなり怖いです
なんと
Sonic Youthのサーストン・ムーアはパンク初体験ライブはSUICIDEだったそう
観客のドリンクの入ったコップを破壊し鎖を振り回して観客に顔を近づけて絶叫していたベガが怖くなり外にでたんだとか
恐るべしベガ
1stアルバムは、その後のプログレやテクノのルーツとしても語られることがあるのですが、何より70年代のニューヨークの雰囲気を感じさせるところが魅力に思います
パンクシーンやアートシーンなど様々なアーティストが様々なスタイルで表現し、ニューヨークを拠点に活動していたその当時の面白さを感じました
では最後に1stアルバムから一曲
「Ghost Rider」をどうぞ