Neil Young
ライフアドアの中村太一です
深まる秋
気持ちの良い季節ですね~
かれこれ十数年ニールヤングが聴きたくなるのは決まって秋なのです
輝く夏の美しさは風と共にさり、木々は枯れ、時代が移り変わる間のような、失われていくものへの思い、そんな秋という季節がニールヤングの音楽としっくりきます
1970年にリリースされた「After the Gold Rush」理想が崩れ去った1970年、戦争や混乱、そして人々の絶望、孤独、そんな時代に向けられたニールヤングのメッセージは、ただ希望をもつことではなく、絶望を抱えながらも前向きに生きていくという強い意志を感じさせられる作品です
1曲目の「Tell Me Why」は自分自身と折り合って生きていくことの難しさを歌った弾き語りのアコースティックナンバー
哀愁漂うギターと繊細な歌声にいきなりノックアウトです
そして表題曲の2曲目はアコースティックピアノをバックにじっくりと歌い上げ、その美しさに涙がこぼれます
全曲本当に素晴らしいアルバムなのです
そしてもう一枚
1972年にリリースされた「Harvest」カントリーの聖地であるナッシュビルで録音された作品で、アコースティック色が色濃く、その中でも「孤独の旅路」は全米No1を記録し、ニールヤングはアーティストとしての地位を確立します
After the Gold Rushの重く絶望的な感じとはまた違い、優しさや淋しさみたいなものをかんじさせます
映画音楽のようなスケールの大きいストリングスに美しいメロディー、ニールヤングの歌声とバックコーラスが心に染み渡ります
ニールヤング的哀愁がやはり秋の空気と合いグッときます
60年代半ば、カナダからアメリカに移り住み、いつもその時代と真摯に向き合い音楽を生み出してきたニールヤング
秋の長夜にじっくりと聞いてみてはいかがでしょうか
では最後に「After the Gold Rush」をお聴きください