KYOTOGRAPHIE 2015
ライフアドアの中村太一です
今年で3回目となる京都国際写真祭「KYOTOGRAPHIE 2015」が4月18日から5月10日まで開催されていますね
京都を舞台に開催されている、日本でも数少ない国際的な写真祭だそうです
京都が一年でもっとも美しくなると言われる春の季節に、約3週間にわたって開催されるKYOTOGRAPHIE
今年は会場を15箇所に設置、計9ヶ国14組の作家が参加されています
今回のテーマは「TRIBE~あなたはどこにいるのか?」
TRIBEを直訳すると「部族」となりますが、ここでは血や地域といった先天的なつながりだけではなく、個々人の意志で結ばれた様々な視点からなる人間の集まりを指しているそうです。その新しいTRIBEという視点の発見
色々な作品を観て感じてみたいですね
私も一箇所、アドアの近くにある誉田屋源兵衛 黒蔵さんで展示されている、マルクリブーの「Alaska」を観に行ってきました
マルクリブーは、写真家集団マグナムの一員として世界中を駆け巡り、激動の20世紀をとらえてきたフランスを代表する写真家の一人です。
マルクリブーの中でも名作といわれる「Alaska」1958年にアラスカで撮られたもので、これまでほとんど発表されることがなかった知られざる作品だそうです
ゴールドラッシュと石油発見との狭間の時代に、広大な未開の土地であるアラスカで、自然と共存する人間や動物、旅の途中で出会う風景を、鋭い視点と独自の詩情でとらえられています
1958年と思わせない写真に驚きましたが、マイナス30度という過酷な地で生活する人々、あらゆる醜悪なものを消し去る雪、白いキャンパスに描かれるようなアラスカの写真に心打たれました
マルクリブー視点の先にある世界、情熱と感動が凝縮された素晴らしい作品でした
お時間がありましたらぜひ観に行ってください