空海と高野山
ライフアドアの中村太一です
蓮華のように八葉の峰々に囲まれた山上盆地に広がる高野山、弘法大師・空海が開いた真言密教の聖地でありますが、今年高野山は弘法大師の手で密教の道場を開かれてから1200年目を迎えたのであります
開山1200年を記念して様々なイベントや特別公開が行われているそうですよ
私も以前から密教の世界や空海に興味があり、色々な本を読んでいるのですが、先日また新しく購入した本を紹介したいと思います
「空海と高野山」です
この本は2003年に弘法大師入唐1200年を記念して出版されたものです。とても分厚いこの本は展覧会の図録で「山の正倉院」と例えられる高野山の貴重な宝物文化財が載っています
真言密教の教理に基づく仏像や仏画、曼荼羅など密教美術の素晴らしさに驚かされました
中でも上の写真、釈迦の入滅の情景を表した仏涅槃図は、日本仏画の最高傑作といわれています
もとから高野山にあったのかは不明ですが、当初から高野山の涅槃会本尊であった可能性が高いそうです
もう一つ下の写真、こちらは空海自筆の「聾瞽指帰」空海が二十四歳の時に書いた著作。
入唐前の空海の文才が遺憾なく発揮された作品です
そもそも空海は、希代の能筆家としても知られ、三筆のひとりでありますが、聾瞽指帰の噴き出すような情熱と筆使い、すでに王義之の書風の影響があるそうですよ
平安時代初期における書跡の名品であります
本を見ていて、素晴らしい名品の数々に驚かされ、実物を見てみたいと思いました
私は高野山へ行ったことがまだないので、この開山1200年という年にぜひ行ってみたいです