LUIS BARRAGAN

LUIS BARRAGAN

LUIS BARRAGAN ルイス・バラガン 私の好きなメキシコの建築家。
とは行っても、建築に詳しい訳では決してないのですが…
彼の建てた建物をテレビで初めて見たとき言葉にしにくい気持ちになった。
ルイス・バラガンは生まれ育った故郷を愛し、メキシコの風土、庭、壁、色、そして光と影、水までを巧みに操る計算し尽くされた建物がほんとうに素晴らしい。
彼は偶然にも私と同じ誕生日。
私が生まれるより80年も前に生まれ、もう20年以上前に亡くなってしまわれました。
「静けさは、苦悩や恐れを真の意味で癒します。どんなに豪華な、あるいは、ささやかな家であろうとも、静けさに満ちあふれた住まいをつくることは建築家の使命なのです。私は生涯をかけて、静穏な空間をつくりあげようとしてきました。分別の無い色や素材の選択で静けさが乱されることのないように、私たちはいつも気を配るべきなのです。―ルイス・バラガン」
彼の展覧会が今、東京で行われているそうです。
行きたくなってその前に色々調べてからにしようと思って本を買いました。
知れば知るほど素晴らしい!!
彼の自邸、バラガン邸。
書斎―精神を集中したり、本を読んだり、絵を眺めたりして過ごしていたであろう場所は、外部の景色さえ遮断され、高い場所に設定された大きな窓からは白い光が差し込み部屋を満たす静寂の空間。
東向きの大きな窓に入射するのは午前中の光。
それは、赤みを帯びてくる西陽に比べて光の色変化が少ないため、絵画を鑑賞するのに理想的な光が差し込むように計算されている。
リビング―東側の書斎とは対照に西向きで「静」な書斎に反して「動」な空気の流れる。
床かから天井までの大きな透明なガラス窓があり、庭の景色をいっぱいに室内に取り込んだかたちになっていて、午後からの変化に富んだ光が内部に差込み、庭の生命力が伝播してくるような活気に満ち、開放感あふれる空間になっている。

LUIS BARRAGAN

バラガン邸以外にも「ブリエト邸」「ガルベス邸」「ギラルディ邸」等、素晴らしい建築物を残されています。
メキシコの澄んだ青空に良く似合うピンクの壁がとても印象的な建物が多いと思ったら、どうやら日本にとっての桜のようにメキシコはブーゲンビリアのお国のようです。
ブーゲンビリアの蛍光色のような鮮やかなピンクは、メキシカン・ピンク(ロサ・メヒカーナ)と呼ぶようです。
彼が如何に母国のメキシコを愛していたかが窺えるエピソードでした。

ルイス・バラガン

そう、東京で行われているバラガンの展覧会では、バラガン邸の天井まである窓から庭のみえる、リビングや書斎、中庭までが原寸で再現されていて、書斎ではバラガンの蔵書も見れるって話なので、再現されたものまで完璧すぎてますます興味がわいちゃいました。
もう世界の規模が違いすぎます。

場所 ワタリウム美術館 東京都渋谷区神宮前3-7-6
日時 ~2010年1月24日 11時~19時(水~21時)月曜休
入場料 1000円