仏像と出会う旅2 滋賀 長命寺

長命寺

出逢いました、かの秘仏に。
滋賀の近江八幡にある長命寺。
琵琶湖のほとりにあり長い階段を登ると湖岸の美しい風景が広がります。
立派なお寺ですが、この風景はまた格別、息切らせながらも長~い石段を登る甲斐ありです。
このお寺は西国三十一番札所の霊場、今は秘仏のご本尊が御開帳されています。

長命寺

私の目的はその秘仏でございました。
聖徳太子が彫ったと云われる千手十一面観音。あと二体の観音像と合わせて三尊一体のご本尊、三体あわせて御開帳です。
暗い堂内で圧倒的なオーラを放って凛とお立ちでした。
由来を示すかのようにだいぶ年月を経たものと分かります。
上品なお顔、丸みを帯びた身体。
目が離せません。暗い堂内から浮かび上がるように迫ってくるオーラ。必死で見ているとハッピを着たおっちゃんが親切に解説してくれました。お坊さんではなく、近所の方とおぼしき方々が受付をしたりこうやって説明をして下さったり、なんだかとってもアットホーム。滋賀はお寺が多い土地ですが、こうやって土地の方が管理をされたり参拝の案内をして下さったりする所も多いのです。

くだけた感じでなんだか土地に根付いたあったかい信仰心を感じられるので私は好きです。

そうやって親切な案内を聞き、ますます満足度が高まりました。
ご本尊は六十数年ぶりの御開帳!!
また会えるかなあ…
長命寺、ご本尊御開帳は残念ながら10月いっぱいです。
ご本尊は見られなくても、境内から見渡す琵琶湖の情景は是非お勧め。
お寺に参った後は、のんびり琵琶湖沿いをお散歩でもいかがでしょう。

長命寺