仏に出会う旅 興福寺 阿修羅像
仏像好きの宮川です。近頃、空前の仏像ブームが沸き起こっています。
東京と福岡では奈良の興福寺から出張った国宝・阿修羅像が二都市合わせて計百六十五万人を動員させる熱い歓迎を受けました。
書店では仏像(寺)関係の本や雑誌が相次ぎ出版、それらを平積みし集めたコーナーもできる始末。
きっと今年、「西国三十三ヶ所結縁御開帳」として、札所の寺院の「秘仏」がこぞって御開帳されているのもブームの火付け役となっているにちがいありません。
「秘仏」とは普段見られない仏像。
お目にかかれる日が決まっていたり、それが何十年かに一度だったりその住職の代に一度だけ、など様々ですがなかなかどうして簡単に見られる代物ではないのです・・・。
そんな孤高の秘仏が今回この機会に全札所揃ってそのお姿をお見せになる
これは物凄い事です。
だって三百六十年ぶりにお目見えのお方もいらっしゃる。
仏ブームが盛り上がるのも当然と言えます。
私もこのブームに乗っかり、仏像情報を流したりしてみようと思います。
まずは話題の婦女子をトリコにした美少年、前述の興福寺・阿修羅像をご紹介します。
今年、奈良・興福寺の創建千三百年を記念し、大々的に阿修羅を含む国宝八部衆を東京、福岡の順に公開。
阿修羅が東京を訪れるのは実に半世紀ぶり、連日沢山の人が列を成したという大盛況でした。
次の土地の九州でも過去最高の入場数を記録したそうです。
阿修羅は古代インド神話に悪神として登場する神で、後に仏教に組み入れられ仏教の守護神になります。
闘神の権化、執念の鬼として知られその性格から憤怒の表情で表される事の多い像なのです。激しく争う場を「修羅場」として言う程に、好戦的な神とされています。
しかし有名なこの興福寺の阿修羅像はふっくらした頬の幼さの残る柔らかな顔、しかも憂いを含んだ表情です。
しかも六本の腕の内一組は胸元でそっと合わせられています。
切ない祈りであるかのように。
「男前」と評される事もある端正な顔立ち、その顔を薄く覆う深い苦悩がもたらす影。
きっと幼い顔に不釣合いな深い憂いが更に神聖なもの、そしてはかないもの、それ故の美しさを生み出しているのでしょう。
はかないものに人は我を映して悲しみと共に同調する。
阿修羅像の造形の中では異質とも言われるこの仏像、多くの人を惹きつけたのはこの仏像の持つどこか人間的な、揺れる内面を感じさせる所ではないでしょうか。
阿修羅ファンクラブ
先日、東京・福岡と多くの人を魅了した阿修羅が我が家である興福寺に帰ってきました。
そして興福寺では阿修羅の帰還を記念する「興福寺 国宝特別公開2009 お堂で見る阿修羅」(10/17~11/23)を開催。
阿修羅を含む八部衆・十大弟子像全てを公開、仮金堂に安置。
あわせて国宝・北円堂も同時公開。照明デザインと共に見られます。
法相宗大本山 興福寺
そういえばキン肉マンに出てくるアシュラマン、初めは悪魔超人でしたがキン肉マン達との闘いの中で正義に目覚めキン肉マンを大きく助けます。
おお、仏典をなぞるかのよう。
彼の素顔もカワイイものでした。
仏像を巡る旅、まだまだ美仏を求めてさすらいたいと思います。
次の土地の九州でも過去最高の入場数を記録したそうです。
阿修羅は古代インド神話に悪神として登場する神で、後に仏教に組み入れられ仏教の守護神になります。
闘神の権化、執念の鬼として知られその性格から憤怒の表情で表される事の多い像なのです。激しく争う場を「修羅場」として言う程に、好戦的な神とされています。
しかし有名なこの興福寺の阿修羅像はふっくらした頬の幼さの残る柔らかな顔、しかも憂いを含んだ表情です。
しかも六本の腕の内一組は胸元でそっと合わせられています。
切ない祈りであるかのように。
「男前」と評される事もある端正な顔立ち、その顔を薄く覆う深い苦悩がもたらす影。
きっと幼い顔に不釣合いな深い憂いが更に神聖なもの、そしてはかないもの、それ故の美しさを生み出しているのでしょう。
はかないものに人は我を映して悲しみと共に同調する。
阿修羅像の造形の中では異質とも言われるこの仏像、多くの人を惹きつけたのはこの仏像の持つどこか人間的な、揺れる内面を感じさせる所ではないでしょうか。
阿修羅ファンクラブ
先日、東京・福岡と多くの人を魅了した阿修羅が我が家である興福寺に帰ってきました。
そして興福寺では阿修羅の帰還を記念する「興福寺 国宝特別公開2009 お堂で見る阿修羅」(10/17~11/23)を開催。
阿修羅を含む八部衆・十大弟子像全てを公開、仮金堂に安置。
あわせて国宝・北円堂も同時公開。照明デザインと共に見られます。
法相宗大本山 興福寺
そういえばキン肉マンに出てくるアシュラマン、初めは悪魔超人でしたがキン肉マン達との闘いの中で正義に目覚めキン肉マンを大きく助けます。
おお、仏典をなぞるかのよう。
彼の素顔もカワイイものでした。
仏像を巡る旅、まだまだ美仏を求めてさすらいたいと思います。