マルレーネ・デュマス

マルレーネ・デュマス

LIFEの杉山サボテンです。ふと、数年前に行った四国の丸亀市猪熊弦一郎現代美術館での「マルレーネ・デュマス ブロークン・ホワイト展」のことを思い出しました。
僕はあまり美術館に足を運ばないのですが、このマルレーネ・デュマスというアーティストには感銘を受けました。
マルレーネ・デュマスは1953年南アフリカ・ケープタウン生まれ。
ケープタウン大学で美術を学んだ後オランダのハーレムのアトリエ63で美術を、アムステルダム大学で心理学を学び、70年代の終わりからアムステルダムに拠点を置き活動しています。

マルレーネ・デュマス

彼女は恋人や娘、友人など身近な人物や、マスメディアに流通する写真や映像を題材に生命のきらめきを独自の繊細なタッチで描きます。
そこにはその題材の人物像が持ちうる個性や感情だけでなく時代そのものがリアル描かれています。

マルレーネ・デュマス

普段アートを観たときにその作品の完成度に感服はしても、なかなか自分自身にフィットする感覚というのはわからないことが多いのですが、彼女の作品は「自分はなんだかとても好きだなぁ」と思えました。
アートに対する知識や理解などほとんど持ち合わせていない僕ですが、そんな作品に出会えた時はやんわりと嬉しさが沸いてきます。
「休日は美術館に行ったりします」なんて言ったりするのは、こんな職業をしている上でどこか気恥ずかしさを逆に感じたりしてしまう僕ですが、もう少しアンテナを伸ばしてそんな作品を探してみるのも悪くはないな、と思いました。