第86回箱根駅伝
今年の箱根駅伝を観てみたLIFEの杉山です。
ご存知のとおり箱根駅伝は往路と復路の2日にわたり行われます。
ご存知のとおり箱根駅伝は往路と復路の2日にわたり行われます。
生中継ゆえ1日あたりの放送が6時間以上あるので、リアルタイムで観るとお正月休みのほとんどを箱根駅伝観戦に費やすことになるのでさすがに小分けにして観戦しました。
終わってみると東洋大学の大会2連覇で幕を下ろした第86回箱根駅伝でしたが、初めて観させてもらいましたがなかなかの熱さを感じることができました。
そしてなんといっても異論なき大会MVP、1日目の往路5区を走った2年生の柏原君。
いやーすごいです。
自己の前年の区間記録を塗り替えての区間新記録。
6位で渡された襷は一気に1位まで駆け上がり独走でした。
6位で渡された襷は一気に1位まで駆け上がり独走でした。
5区は全10区の中でも山登りコースで“山を制するものは箱根を制す”と云われています。
柏原君の走りはまさに神童でした。
襷はそこから東洋大が1位でゴールするまで順位を下げることなく繋がれました。
ほかにもドラマを感じるところはありました。
2日目、9区を出場20チームで最下位を走っていた亜細亜大学。
大会ルールでトップで襷を渡したチームより中継地点までの到着が20分以上遅れたチームはその時点で次の走者に襷を渡すことができず、次の走者は新しく用意された襷で前走者を待たずして繰り上げスタートを余儀なくされます。
これは交通事情によるものらしいですが、亜細亜大学の船村君はあと少しというところで10区のアンカーである古舘君に襷を渡すことができませんでした。
よって古舘君は船村君が来る前に無念の繰上げスタート。
もう間に合わないことを悟った古舘君は前方にフォームを向けるも再度後ろをちらりと見てスタート。
すでに古舘君が出発した中継地点にゴールして涙の止まらない船村君。
順位がどうであれ今まで必死の思いで繋いできた同志の汗を吸った襷を渡すことができなかった悔しさは彼らにしかわからない気持ちだと思います。
同じ襷でも新しく用意された襷では重さが違い、気持ちのあり方が変化するでしょう。
月並みですが青春ってすばらしく、戻れないからより輝くのだな、と思いました。
86回という長い歴史を持つ箱根駅伝は来年も再来年も続いていくことでしょう。
その歴史という襷をこれからも彼らの力で絶やすことなく繋いでいってくれることを願っています。