毒姫
マンガ好きの宮川です
人は大人になったらマンガを読まなくなると思っていましたが、いい大人になってもやっぱりマンガが大好きです。
幾つか最新刊が出るのを心待ちにしている作品がありますが、その中でもこの作品は待ち遠しくてたまりません
三原ミツカズ「毒姫」
この方の特徴はなんといっても独特の絵柄とファッションでしょう。
線が美しく、その為無機質にさえ見える人物と特徴的なゴスロリのファッション。
静けさのある美しさを感じます。
この話は暗殺の道具として全身が毒と化すように作られた「毒姫」の哀しい愛の話です。
国と国との拮抗や陰謀の為だけにその命は購われます。
国の生死を左右するようなスケールの大きさと非現実的な程の美しい絵の為、大人の為のおとぎ話のようです。
話自体は暗く恐ろしく、最後は悲しい結末を予感させるのですが、その中で懸命に生きる毒姫があまりにも儚く美しく、希望を持ちたいと思わせます。
なんと次の巻で最終巻。待ち遠しい…
題材は異なりますが同じ作者の「死化粧師」も傑作です。
何回読んでも目が腫れる程泣いてしまいます