それだけの話
昔、実家に住んでいた頃の話。
二階の部屋に仏壇があり日常的に掃除をしたり、お線香や蝋燭に火を点したりしていた時に何気なく木魚をたたいてみるとポクポクと結構良い音がした。
たたき続けるとそのうちにリズムカルになり、のってきた私は左手も使いたくなった。
チーンと鳴る小さい鐘みたいなヤツ、「リン」という名の仏具だそうだが、それも合わせて音を出してみると、その音色は透きとおっていてなかなか気持ちが良かった。
微妙にリズムを変えてみたり強弱をつけて、一人仏壇ドラム?ソロ状態。
ご先祖様に怒られそうだが、面白くて数分たたき続けていると一階で仕事をしていた母親がそれに気付いたようで、わざわざ二階の部屋まで覗きに来ていました。
それだけの話です。
写真は本文と無関係ですが美しいストライプと花の二人、コマネチ。