表現

先日、アシスタントの頃からお世話になっているお客様から、その方が描かれている絵を見せて頂きました。
何度もお会いしていたのですがその方が絵を描かれている、と知ったのはつい最近のこと。
全く異なる職種を目指されているのは伺っていたのでそんなワザもお持ちなのかとビックリ。
私は絵が好きなので、見せて欲しいとお願いした所何枚かの絵を貸して下さったのです。
穏やかなその方の雰囲気からなんとなく想像していたイメージとは違い硬質なオリジナリティあふれる絵に度肝を抜かれました。
すごい!と思いましたがご本人いわく発表したりとかそういう気はないそう。
もったいない…と思いましたが誰かに見せる為ではなく産み出される作品、というのに侵しがたい神聖さを感じ、また違う輝きも見えました。
昔から絵が好きで、ほぼ独学で絵を描いてこられたそう。

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この夏オルセー美術館展でアンリ・ルソー「蛇使いの女」を見ました。
とても好きな絵なのですが、ルソーも正規の絵の勉強をしていないそう。
従来の技法を踏襲していないルソーの絵は当時はひどいバッシングを受けた事もあるそうですが、私は大した知識もないので一目で大好きになりました。

絵でも文でも、表現されたものはどこかにその人の内面が表れていると思うのですが、作品しか知らない場合は作者はこんな方なのでは…
と妄想するのも楽しみだったりします。
今回の場合は逆にその方のまた違う一面を見たようでとても刺激的でした。
自分達の仕事にもそんな部分はあるのかなと思います。
前述のお客様とお話していた時、私はお客様と一緒に作品を作り上げていくような気持ちです。
と話していたら、その方が随分と驚かれたのを思い出しました。
技術と共に内面も磨かねば…と再び思わされた出来事でしたきらきら

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