マリアビートル

ＬＩＦＥの杉山です

伊坂幸太郎のマリアビートルを読みました

お話の舞台は東京発の東北新幹線。

この新幹線の中で物語が展開するのですが、乗っているのは一癖も二癖もある裏家業の面々

そんな物騒な面々を乗せた新幹線の中で各々の目的を遂行する為に登場人物たちは欺き欺かれのデッドヒートトラベルを展開伊坂節全開のエンターテイメントです

その物騒なやつらは、元殺し屋の木村、狡猾な中学生の王子、腕利きの2人組の蜜柑＆檸檬、ツキのない殺し屋の七尾。

物語は彼らの各視点から描かれて進んでいきます

檸檬という登場人物なんかは機関車トーマスを敬愛していて、何かと言うと機関車トーマスのキャラクターに人を当てはめたりして可笑しいです

これらの人物をはじめ脇を固める人物たちも個性があって、伊坂作品は映画のようなエンターテイメント性にあふれている感じがします。

実際近年よく映画化されていますね

文章も時代性にマッチしていて若者に支持されるのも頷けます。店舗も疾走する新幹線のごとくスピーディーに展開

あれよあれよと言ううちに読破出来ました

ご存知の方も多いと思いますが、このマリアビートルはかつての伊坂氏の作品グラスホッパーに続く殺し屋シリーズ第２弾でして、グラスホッパーに登場した人物が登場したり以前のエピソードが絡んできたりとファンを楽しませてくれます

まだグラスホッパーを読まれてない方はそちらから読まれると一層マリアビートルが楽しめることと思います

マリアビートルのほうは出たばかりでまだ文庫化されてないのですが、グラスホッパーのほうはとっくに文庫化されております。

さてさて曲者たちを出し抜いて最後に笑うのはいったい誰でしょう