終末のフール

LIFEの杉山です。東北地方太平洋沖地震で被災された方々にお悔やみと犠牲者の方々に哀悼の意をささげます。
震災の被害の度合いはとどまる事が無く、不安と心配日々が続きますね。
被害に合われた方々は直接被害が及んでいない地方の僕の想像が及ばないほどのことと思います。


少し前に読んだ小説のことを思い出しました。伊坂幸太郎の「終末のフール」という本です。

終末のフール

内容は8年後に小惑星が衝突して地球が滅亡すると予告されて5年が過ぎ、当時パニックに陥った世界もいまや平穏な小康状態。
仙台北部の「ヒルズタウン」の住民たちは滅亡まで3年、すなわち余命3年という時間の中で人生を見つめ直します。
家族の再生、新しい命への希望、過去の恩讐。
残された時間の中で人々にとっての幸福とは?
まず、このお話の舞台は伊坂氏がいつも描く仙台でそれが今回の被災地に被るということもありますが、読んで思ったのは数年で世界が終わるというときに「何をするか」ではなく、普段の日々の中で「どう生きているか」という重要性を問われている気がいたしました。
後悔が少しでも残らないようにがんばって生きていますか?って聞かれている気がいたしました。
しかしながら今回の震災は勿論天災であって、予期できない事で、予期できても瞬間的に防げることではないレベルだと思います。
ここまでの被害を受けたら、どう生きていたとしても全てを無にするようなものですよね。
小説は被害が起こる前に人々が翻弄される様を描いていますが、現在の日本は被害を受けてしまった後で、「何をするか」が重要になってくることと思います。
自分も非力ながら小さなことからでも協力していきたいと思います。
今回の被災地のあたりにお住まいの当店のお客さんもおられて、非常に心配です。
少しでもこれ以上被害者の方がが増えないで、行方不明の方の安全が確認されることを心から願っております!!