鬼平犯科帳
最近必死になって読んでいる本です
池波正太郎「鬼平犯科帳」シリーズです
太平の江戸を舞台に闇夜を跋扈する盗賊を相手に鬼の平蔵と恐れられる火盗改メ長官の長谷川平蔵の厳しく過酷なお江戸警護の日々。
ずいぶん前に友人からこれは面白いと教えられ興味を持っていたのですが、シリーズものは揃えるのが大変だなあと思って手を出さなかったのですが案の定ハマってしまい続きを揃えるのにジリジリしております
友人曰わく、続き物だけど一話完結のエピソードが何話かで一冊になっており続けて読まずとも大丈夫、との勧めだったのですがやはり続けて読んだ方が面白い。
只今12巻まで読み進めました
私は以前は時代小説はあんまり読まなかったのですが、実家で池波先生の「仇討群像」という本に出会いそれよりすっかり池波ファンです
鬼平は池波先生曰わく「自分と切っても切れない関係になってしまった」といわしめる程で池波節というか池波先生の軽やかで絶妙、全く隙のない文体を心ゆくまで楽しめます。
悪役は出てくるけど本当の悪党はごくわずか、鬼の平蔵の心ある差配やまわりの粋としかいいようのないあたたかな人々、なんとも読後感のさわやかな物語です
全24巻らしいのですが、今から読み終えてしまうのが寂しくてなりません
文庫本も何度かリニューアルしているらしく新しいものは表紙も趣のある絵でこれも楽しみ
ドラマを知らない若い方達にも是非知って頂きたい作品です