没後150年 歌川国芳展
LIFEの杉山です
先日大阪市立美術館に「没後150年 歌川国芳展」を観に行きました
皆さん、歌川国芳をご存知ですか
僕はまったく知りませんでした
で、何故にして観に行くに至ったかといいますと、駅に貼ってあった今回の歌川国芳展のポスターにグッときたからなのです
とりあえずここで歌川国芳なる人物のご紹介を。
歌川国芳(寛政9[1797]-文久1[1861])は、画想の豊かさ、斬新なデザイン力、奇想天外なアイデア、確実なデッサン力を持ち、浮世絵の枠にとどまらない広汎な魅力を持つ作品を多数生み出した絵師です。
国際的にも高い評価を得ており、2009年にはロンドンのロイヤル・アカデミー・オブ・アーツで大英博物館所蔵品による「KUNIYOSHI」展が開催され、COOLな浮世絵として評判を呼び、この展観は2010年にはニューヨークでも開催されました。
国芳の魅力は、なんと言っても、その画想の自由さ、豊かさ、限りなく広がるイマジネーションの世界にあります。
物語の夢と冒険とロマンの世界を具現化する手腕においては、国芳は他に並ぶ者のいない卓越した才能を示し、まさに、江戸のグラフィックデザイナーとも称すことができます。
まあ、僕の下手な説明よりもこちらの紹介文で十分なのですが、せっかくですので個人的な感想も。
浮世絵の知識など持ち合わせていない僕ではありますが、それでも国芳の作品を見て僕の中のちっぽけな浮世絵観が打ち砕かれました
といいますのも、僕の中の浮世絵といえば葛飾北斎のような現実的な描写で、国芳のような幻想的でロマンチックな浮世絵の存在に驚きました
国芳は幕末に活躍した絵師らしいですが、その作品は幕末に生きた人の絵師とは思えぬ現代的ともいえるユーモアのセンスに満ち溢れていました。
見た瞬間にこれはROCKだと思いました。
こんなに歌舞いた絵を描くなんて当時ではかなり異端だったのではと想像いたします。
今回観た作品もいろいろとカテゴリーされていたのですが、中でも僕は「武者絵」と呼ばれる作品群に惹きつけられました
2枚目の写真にもあるような幻想的な妖怪や幻獣と人間との共存はとてもストーリー感に溢れ、観る側の幻想を掻き立てます。
今回の展覧会は実に400余点の作品が展示され、ボリューム満点でした
大阪店は6.5(日)までですがその後、静岡展、東京展と続くそうです。
ご興味を持たれた方はチェックしてみてください
そうそう、国芳は無類の猫好きらしく作品の中にもたびたび猫が登場いたします。
それもあって会場にはこんなに可愛らしい計らいもありました