さや侍
LIFEの杉山です
映画監督としては色々と言われちゃっているダウンタウンの松ちゃんですが、黄金期のダウンタウンをリアルで観て育った僕といたしましては、新作が公開されると観ない訳にはいきません
さてさて第3作目にあたる今作のさや侍ですが、如何なものか
1作目の大日本人と2作目のしんぼるは芸人として地位を築いた松本人志が映画を撮るとどうなるのか
をいい意味で観客を裏切ろうと四苦八苦しているように感じました
今作もコメディ映画なのは変わりませんが、色々なことを言われ3本目になって少し肩の力が抜けて素直に映画っぽい映画だったように感じました
笑いを捨てて映画を撮るのでは、生涯芸人の松本人志にとって意味が無い事なのかとは思いますが、それでも映画を撮るという事はそれなりに周囲からの映画監督としての力量をジャッジされる訳で、それは映画史における過去の名作と比べられることになるのだと思います
それはまだ映画界では新入りである松ちゃんにとっては苦難の道のりだとは思いますが、いま映画を撮れるに至ったのも今までの功績によるものもあると思いますし、それは素晴らしい事と思います
映画のあらすじは娘を連れた刀を捨てた侍の野見勘十郎が脱藩により御用になり、笑いを忘れた若君を30日の間に笑わせられなければ切腹という中で奮闘するお話
ベタな部分も盛り沢山ですが松ちゃんなりの映画のノウハウも盛り込まれていたと思います
今作のさや侍も様々な論議が交わされると思いますが、今作までの3作はどれもバラエティにとんだ話ですし、これからも試行錯誤して新しい作品を産んでほしいです