ともだちは海のにおい
LIFEの杉山です
だんだんと暑さが増してきましたがエアコンは身体がだるくなりやすいので極力避けようと、自宅ではまだ自然の風だけで過ごしているボクですが、日増しにこの暑さには一抹の不安を感じてまいりました
ですがいよいよ夏って感じですねそんなわけで夏らしい一冊をご紹介したいと思います
工藤直子さん作「ともだちは海のにおい」です
この本の初版は1984年でその頃のボクといえばまだ小学生。
この「ともだちは海のにおい」は童話で子供さんたちにも読みやすい内容なのですが、はっきり言って侮ってはなりませぬ
お話は「くじら」と「いるか」の友情を描いています
海という場所で交わされる2人(2頭)の想いのやりとりはとてもシンプルな内容にもかかわらず大人が読んでいても胸にドーンと迫るものがあります
それは詩人でもある工藤直子さんの言葉はとてもシンプルで、いろいろと世間を知ってしまった大人の人たちに懐かしさとピュアな気持ちを呼び起こさせますし、この言葉の数々がとてもチャーミングでロマンチックなんです
ちなみに工藤直子さんはこんなおば様です
なんだかチャーミングな雰囲気の方であります
工藤直子さんのご両親は戦前に台湾に移られて、当時植民地だった台湾で小学校の校長をされておられたそうです。
なので工藤直子さんは台湾で生まれて10歳の時に敗戦になって引き揚げてこられたそうです。
そして「ともだちは海のにおい」という本を知るとともに別の事も知ってさらに驚いたことがありました
それは次の写真のと関係があります
そう、有名な漫画「鉄コン筋クリート」。
世間的には知られた話なのかも知りませんが、無知なボクはこの事を知って勝手に色々と納得いたしました
松本大洋さんの作品も素晴らしいと思っていましたが工藤直子さんがそのお母さんだと知って、その表現の豊かさは工藤さんから授かられたものなのだなと、勝手に思い感動いたしました
そんなこんなで話が逸れましたが「ともだちは海のにおい」、とても素敵な本ですのでご興味がおありの方は是非是非