4分間のピアニスト
芸術テロリスト、バンクシーが監督の映画「イグジット・スルー・ザ・ギフトショップ」を楽しみにしている宮川です
京都ではみなみ会館で8/20(月)より公開です。
それともう一つ、お客様よりオススメ頂いたジェット・リー主演の「海洋天堂」も期待しております
それらとは全く関係ないのですが持っているDVDをご紹介します。
クリス・クラウス監督「4分間のピアニスト」ドイツ映画です。
美しいです。
刑務所の中で老ピアノ教師が見出した才能。
しかしその才能の持ち主は粗野で乱暴、刑務官にも暴力を振るう程の問題児…。
全く相容れない2人だが徐々にピアノでつながり、問題児とされていたジェニーの傷つきやすい無垢な魂が救いを手にしたかのように思えたその時…。
これを見た人ほとんど皆さんおっしゃってますが最後、タイトルの通りの4分間のジェニーの演奏がすごい。
それまでは暴力的であったり悲劇的であったりする描写も抑えたむしろ淡々とした作りなのにこの4分間で全てが爆発する。
映画の中の、しかもピアノ演奏にこんなに衝撃を受けるとは…。
ナチスの暗い過去なども取り扱っていて見ていても辛くなるような内容なのですがそれでも純粋な音楽の美しさに心打たれます。
ひとつの作品の中に音楽への敬愛、戦争の痛ましさ、人との絆…。
たくさんの要素が入っていて色々感じてなんだかヒリヒリします。
面白い、とか泣ける、とかだけで片付けられないしこりのような余韻が残ります。
私がこの映画を知ったのはこのチラシから。
後ろ手にしばられたピアニスト、なんとも気になりDVD購入に至りました