田中一村

私は島が好きである。
日本も島国ではありますが、独立した小島や点在する諸島などになぜか魅かれるタチであります。

島に行くと限られた時間をフルに使い、ベタな観光名所からマニアックなスポット、面白そうな所や美味しい名物などを地元の人達から情報収集したり、また、なにもせず成り行きに任した時間を楽しんだりと非常にドンヨクに島時間を満喫します。

そんな島好きな自分ですが、昔に奄美諸島の加計呂麻島へ行った事があります。
奄美大島の最南端近くにある有人の島です。

奄美は沖縄にも似た南国の美しい島でありましたが、良い意味でどこか素朴でローカル。
奄美の人達は観光客や旅行者に慣れていない訳ではないのでしょうが、非常にシャイな人が多かった様に思われます。

奄美の人々に魅了されて、また訪れたいと思う土地、島でありました。
そんな旅で一人の画家を知ったのですが、田中一村という画家でありました。
奄美の地図を見ていると、空港近くの北部に田中一村記念美術館と書かれていましたので、奄美を離れる最終日に訪れました。

田中一村

田中一村記念美術館のHPにも書かれていますが、一村が奄美へ移住する前の関東時代などの作品も含めて展示されていました。

しかし、初期の将来を嘱望されつつも中央画壇からときはなたれる前の作品群よりも、一村が奄美に移り住み魅了され、生命力がこぼれ落ちそうな島の鮮やかな色彩を思う存分に楽しんだであろう後期の作品群が胸に残りました。
生い立ちなどのプロセスがあってこそなのですが。

田中一村

帰りの飛行機での帰路でも余韻に浸って楽しめる様に作品集を購入しました。
内容は先にも書いた関東時代の作品から、晩年の奄美時代のゴーギャンに例えられる色鮮やかな花鳥画などの作品まで楽しめます。

ライフアドアにあります。
ご興味がおありの方は是非ご覧下さい。

田中一村