メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス
LIFEの杉山です
『メザスヒカリノサキニアルモノ若しくはパラダイス』という本を読みました
以前に松本大洋さんのお母さんである工藤直子さんの本をブログでご紹介させていただきましたが、今回のこちらの本は息子さんのほうの松本大洋さんが劇団の公演のために書いた、漫画ではなく活字の本です
舞台のために書き下ろしたものなので文章は脚本のような会話と状況説明でお話が進んでいきます
内容は、深夜のドライブイン『楽園(パラダイス)』に集まった4人のトラック運転手と『楽園』の女主人とボーイ、それとラジオDJの洋子が繰り広げる物語
それはなんでもない話しだったり、主人公たちの過去であったり。
合間に登場する松本大洋さんによる挿絵もさらに松本ワールドに誘ってくれます
主人公たちの会話はなんでもないようで、どこか深い意味があるようで味わい深い独特の世界観がひろがります
やはり文章だけでも松本大洋の世界は健在しています
孤独感や寂しさと人との交わりで生まれるぬくもりが都会の渇いた感じの中でキラキラしています
ほんのりハートウォーミングなオススメの一冊です
ところで松本大洋さんの写真ってなかなか無いんですが、見つけたレアな一枚をどうぞ