ソナチネ
ライフアドアの山本です
私が貸してもらったのは北野武監督の「ソナチネ」
私は、武映画は2本しか観た事がないと以前にボスに話をしていた事があったので、大変うれしく思いました
一番最初に観た「Dolls」と、凄いとの噂を聞いて観た初監督作品「その男、凶暴につき」のみでした
2つとも全然違ったテイストの作品でしたが、今回借りた「ソナチネ」は、プロデューサーの奥山和由さんが「その男、凶暴に付き」の続編と位置付けて作られたそうです
キャッチコピーは「凶暴な男、ここに眠る」
2本しか観ていないけど、「その男、凶暴につき」は観たとボスに話していたので、だからこのチョイスだったのかもしれません
さすが、ボス
初期の北野作品の集大成の要素を持つ作品であると同時に、北野武自身が『一番思い入れの深い作品』に挙げていたというから、凄いですよね
’94年のロンドン映画祭で招待作品として上映され、ヨーロッパの熱狂的武人気に火を付けた。
英BBCによる「21世紀に残したい映画100本」にも選ばれているという「ソナチネ」
期待できますね
ストーリーを簡単に説明しますと、村川組長(ビートたけし)率いる北島組村川組の面々は、助っ人で沖縄へ行く事を命令されて向かうが、自分たちを標的にした罠にかかった事を知る
何もする事の無い日々に突如ふりかかる死の恐怖
そんな極限状態の中で、都会の生活で失った感情を取り戻すかのような村川
静かな日々と暴力的なシーンとのコントラストが大変印象的でした
私が武映画で好きなのは、独特の音楽との調和によって儀式のようにも見えるシーンがあったり、突然音楽が消えて画面に目を奪われたりするシーンで、静と動の使い分けが素晴らしいと思います
クスッと笑えるユーモラスなシーンが盛り込まれていたり、「ソナチネ」を観ていると北野武そのもののように思えて来ました
ユーモアがあって、騒ぐ訳では無いけれど、時に爆発的な事をやってのける人
かっこいいなとしみじみ感じました
また北野映画では、画面全体のトーンだったり小道具の色などに青が頻繁に使われており、気品があるとして『キタノブルー』と呼ばれるのだそうです
極力余分な色を使用しないようし、青を意識的に取り入れていたのだそうです
確かに「ソナチネ」でも、澄んだ空に浮かぶ赤い花びらが印象的だったり、色にも大変にこだわりをお持ちなのが伺えます
北野映画をもっと観たくなりました
2010年の「アウトレイジ」も観たいと思いながらもまだ観れずですが、今年には「アウトレイジ2」が上映予定だそうなので、それも楽しみですね