きみはポラリス
本屋さんのポップ。
おすすめの本を書店員さんがプッシュしている、あれです。
本屋さんウロウロ大好きなのですが、その本屋さんならではのポップを見るのがまた楽しいんですね
手作りのものが多いので、その本屋さんの工夫や気合いなどが伺えたり、書店員さんのセンスある文章が読めたりホントに色んなカラーが出ていて楽しませてもらえます
ついつい手にとってしまう、読みたくなる心をくすぐるポイントを絶妙に突いてくるものが多くそれが買うきっかけになることも多いです。
ビレッジバンガードのポップは独創的で面白いと有名ですよね
今回もそんなポップにつられて買っちゃいました
三浦しおん「きみはポラリス」
普段あまり恋愛小説は買わないのですよね。
ですがこの本のポップがそんな私の心を見透かしたように恋愛小説が苦手なあなたに読んで欲しい…
みたいな事が書いてあり思わず買ってしまいました。
少し前に杉山店長もオススメの同じ作家さんの「風が強く吹いている」に心酔した、というのもあり…。
この本、本当に大好きです
この「きみはポラリス」は様々なお題をもつ短編の恋愛小説なのですが、色々な意味で読者を心地よく裏切ってくれます。
展開だったり、結末だったり、そして登場人物そのものだったりが意表を突かれたり思わぬところに着地したり、同じ恋愛をテーマにしててもどれも似た感じがしません。
でもどれを読んだ後も爽快感があります。
不思議な魅力に満ちた本です
恋愛小説を選ばないのは、涙もろいからというのもあるのです。
泣かされるのが嫌なのですが、この本はそんな泣ける、というより胸にすとんと落ちてくるような、でもきらきら輝いてあたたかい、そんな感動を与えてくれます
ポラリスとは北極星のこと。
いつも変わらす空に瞬いて旅人を導く星のような優しい光にあふれた本です