吉原治良
以前も書いていた芦屋市立美術博物館 没後40年吉原治良展に行ってまいりました
初めて行きました、芦屋市立美術博物館。
JR芦屋駅からバスで揺られる事10分ほど。
ちょっとした文化ゾーンのようで美術館の近くには谷崎潤一郎記念館も。
それがあると行って知り、行きたくなりましたが、今回は見送り…
さて肝心の吉原治良展ですが
これが本当に良かったのです
年代順に吉原さんの絵がずらりと並べてありその作風や絵の内容の変遷が楽しめます
ポスターにもなっている円の絵は晩年の作品群ですが最後の展示室の線と円だけの絵画達までたどり着いた時は感激しました
若くして成功していた吉原さんにパリ帰りの藤田嗣治が「人の影響を受けすぎている」と酷評、それからオリジナリティを追求しもがく様、戦争戦時中は表現を弾圧され、終戦後は戦争体験によってまた絵が変わり、様々な変遷をたどり、最後にはまるで悟りを開いたかののような円だけの絵。
所々置いてあるイスが本当にいい場所で、座ると根が生えたようにうごけなくなってしまいました。
許されるならずっとここにいたくなるような、不思議に落ち着ける空間でした
吉原さんの絵の魅力がそうさせるのでしょうか
本当に気持ちの良い空間でした
最後に具体の映像が流されているのにも大喜び
絵と一緒に展示されている吉原さんの文章にも泣かされました
絵も文も素晴らしくて、なんでだか泣けてきました
でも本当に楽しくて、心地よい空間でした
お近くの方は是非
料金が300円という安さにもビックリ。
同館でまた秋に具体の美術展があるのを受付で教えて頂きました
あいにく今回は時間がなくゆっくり出来なかったので、その時は思う存分その世界観に浸ろうと決心。
また来ます、吉原さんの世界に出会いに