豊島美術館
連休は皆さんお出かけを楽しまれたでしょうか良い季節になってきましたね
少し前ですが、私が出かけた場所をオススメしたいと思います
瀬戸内海に浮かぶ7つの美しい島々。
そこで美しい海に囲まれた自然とその土地に根付き人々と共存するアートがそれぞれ個性的な表情を見せてあなたを待っています
その中で一番早くからスタートし今や世界中からの観光客を集める程の「直島」、訪れた方も多いのでは。
その直島のみならず周辺の犬島、小豆島、男木島などにもアートは広がり7つの島+高松で2010年に開催された「瀬戸内国際芸術祭2010」にはなんと90万人以上が来場
そして今だ進化を続けているのです
そんな求心力のある土地、というのに惹かれ今回私が行ったのは7つの島の内のひとつ、「豊島」。
水に恵まれ農業や漁業、酪農も行われる名前の通り「豊かな島」。
島内には各国のアーティストが海や棚田を見下ろす美しい風景を生かしたアートが立ち並びます
島に点在する作品を観賞する為にレンタサイクルを借りて島を回ったのですが、これがなんとも気持ち良い
景色は美しいし周りの海が見渡せて開放的な気分になれる事この上なし
起伏のある道なのですがこのレンタサイクル、電動でこれまた快適。
自転車も楽しかったですが歩いて見て回っている人も多く、それもとっても気持ち良さそう
島にある作品のいくつかは日程が合わず残念ながら見られなかったのですが多くの時間を過ごしたのは「豊島美術館」。
坂の上から見下ろす美しい海、その海のそばにひときわ大きな白い球体が。
外観からすでにただ者ではない雰囲気が漂います。
西沢立衞の建築と内藤礼のアートが一体化した美術館です
大きな穴がふたつ開いていて中には「泉」をモチーフとした水を使ったインスタレーションが。
穴から射し込む光、風と水が様々に姿を変え静かな空間に躍動を与えます
今までに体験した事のない静謐な空間に心奪われぼんやりと立ち尽くしてしまいました。
その他にも世界中の人々の心臓音を集め光と連動させたクリスチャン・ボルタンスキー「心臓音のアーカイブ」、民家の中で嵐を体感するジャネット・カーディフ&ジョージ・ピュレス・ミラー「ストームハウス」、超新星が爆発すると光る池に浮かぶオブジェ、森万里子「トムナフーリ」などユニークかつ島の風景に溶け込むようなアートが数々
そして「豊かな島」の通り、海の幸、農作物などの食も豊島の魅力
古い民家を改修してレストランにした「島キッチン」はギャラリーやワークショップなども。
「イル・ヴェント」はトビアス・レーベルガーの作品がレストランになったもの。
食とアートを楽しめる空間です
瀬戸内アートが良いと言われる理由が少し分かった気がします
島に根付いたアートは素晴らしく、そして周囲の美しい景色がさらに際立ちます
島に流れる空気までも柔らかく「来て良かった…」としみじみ。
季節によって表情を変えるであろうこの魅力は、また違う季節に訪れたいと思わせます
多くの人を魅了するこの島々、是非オススメです
これからの季節はさらに海が美しかろうと思います
のんびりゆったり、島の風を感じながらのアートを巡る旅、おすすめです