イン・ザ・プール
ライフアドアの山本です
久々に読書がしたくなり、本を購入しました
とは言っても、あまり読書が得意でないので読み易いものをと思い、ずっと前に観た映画「イン・ザ・プール」の原作本を古本屋さんで偶然見つけて購入しました
このお話は、伊良部総合病院の精神科医に通う、ちょっと変わった問題を抱えた患者を取り上げたお話です
精神科医の伊良部医師も相当変わっているのですが、その伊良部医師を映画の中で演じていたのは、好きな俳優の一人である松尾スズキさん
他のキャストも田辺誠一さんやオダギリジョーさん、市川実和子さんと豪華
とってもおかしなお話で、映画も面白かったのですが、原作はそんなどころじゃありませんでした
「イン・ザ・プール」に続いて、「空中ブランコ」と伊良部シリーズで出ています
この本は、様々な患者の短編集で、プール依存症・極度の妄想癖・飛べなくなったサーカスの空中ブランコ乗り・尖端恐怖症のヤクザ等…
あり得ないような病状の患者が登場します
あり得ないけど、ちょっと有りそうで、その微妙さに想像力をかき立てられます
「いらっしゃーい」という伊良部の軽い声から物語がどんどんと進んで行くのですが、この「いらっしゃーい」が来るとワクワクしてしまいます
伊良部がぶっ飛んだ治療なのか良く分からない診療に、なるほどな、そう来たかと妙に納得させられたり、治療完了時には不思議と気分スッキリです
映画を先に見ていたので伊良部医師は、私の想像の世界の中ではやっぱり松尾スズキさん
こんな人のいる精神科医なら、ちょっと行って見たいかもと思ってしまいました
今の世の中、神経質になってしまう事も多く、鬱病なんかもよくある話になってしまっておりますが、これを読めば伊良部医師のゆる~い空気に、常識だと思っていた事が覆されたり、全てはモノの見方、捉え方なんだと楽観的な気分にもなれます
寒い季節に、温かい部屋の中でゆる~い伊良部ワールドにハマってみるのもオススメですよ