ポール・オースター「幽霊たち」
ライフアドアの山本です
お正月休みに姫路ショートトリップをした際に、一冊の本を持って行きました
朝、電車を待っている時から読み始め、車中や乗り換えのホームなど隙あらば本を開いて読んでいました
そしたらなんと、夜に京都に戻る頃には読み終わっていたのです
読むのは速い方ではないので、こんなにも本の世界に引き込まれて読み進んでいたのかと、自分でびっくりその本は、ポール・オースター「幽霊たち」
登場人物の名前がブルー、ブラック、ホワイト、ブラウンなど色で表されているのが特徴的で、物語は、私立探偵であるブルーが、ホワイトからブラックを見張るように依頼を受ける所から始まります
「何か起こりそうで起こらない」単調な文章が最初のうちは続き、本の中でも単調な日々を過ごし、過去を思い返したり、ブラックに対して妄想を膨らませるブルーに何時しかシンクロし始めるような不思議な感覚を覚えながらも、電車の揺れも手伝って本の世界から眠りの世界へいつの間にかウトウト…
しかし
終盤さしかかる頃に物語は突如動き始めます
こうなったらもう、読まずにいられなくなって、一気に読み進める事が出来ました
ポール・オースターは、アメリカ文学を代表する作家なのだそうですが、私は知る由もなく、実は以前に常喜がお客様よりお勧め頂いた映画『SMOKE』の脚本家でもあります
常喜にお勧め下さった方より私もこの小説をお勧め頂きました
『幽霊たち』なら本も分厚く無いので、取っ掛かりには良いだろうと言って頂いたので早速購入して読んでみたら、面白くって、もっと読みたくなりました
『幽霊たち』は、「ニューヨーク三部作」と言われ、他に『シティー・オブ・グラス』と『鍵のかかった部屋』と共にニューヨークを舞台にした作品として大きく評価されています
是非、こちらも読んでみたい
映画を通して、そこにまつわる人々へ世界が広がったり、周りの方に教えて頂いて世界が広がったり、まだまだ広げたい世界がいっぱいです
そう言えば、学生時代は観た映画は原作を買って、またその作者の作品を買いあさって読んだりしていたなと忘れかけていた事を思い出させても頂きました
教えて下さったS様、ありがとうございます