ポリー・マグー お前は誰だ?

ポリー・マグー お前は誰だ?

オシャレ映画を見ましたリボン
「ポリー・マグー お前は誰だ?」
購入したのはずいぶん前、内容を知らずにお店で手に取り、完全にジャケ買いでした。
買った後にウィリアム・クラインの作品である事、ファッショニスタ達オススメの映画であることなどを知りましたあせあせ
泥くさいor漢(おとこ)系映画好きの私にはハードル高しびっくり
これは逆に気合い入れて見ないと、と思ってずっとあたためていたのですが…
最近オシャレ感度が下がってるなあとしてしまい、自戒の意味も含めてこのカードを切りましたダッシュ

舞台は1960年代、パリ。ひとりのモデルに注目が集まる。
彼女の名はポリー・マグー。
雑誌にCMにと引っ張りだこの大人気。
そんな彼女にテレビのドキュメンタリー番組「お前は誰だ?」の出演依頼が。
彼女の虚像と真実の姿に迫ろうとする。
そして彼女の写真を見て一目惚れしてしまったのは東欧の国の王子様。
恋の病に取りつかれた王子は彼女の元に使者を送り込むが…。
とにかく映像がスタイリッシュ。
構図、音楽、小道具、衣装、なにもかも練られていてゴージャスで美しい。
女優さん俳優さん達の髪型もいちいちバッチリ決まっていて美容師としてもワクワクするようなスタイルばかり。
細切れになるストーリー、沢山の人の思惑が絡み合い、もつれ、めくるめくような場面展開。
ただただ一貫しているのはポリーのかわいさ。
オブジェのようなショーでのスタイル、街を歩くワンピース姿、自宅でのリラックスしたオフメイクの顔。
当時のモードを伝えるファッション、そしてメイク。目の上下に濃いアイラインを引き揺れるようなつけまつげ、今もつけまつげは人気ですが全くかもし出す雰囲気は違います。
ポリーを演じるのは実際当時の人気モデルとして活躍していたドロシー・マクゴーワン。
60年代バリバリのメイクもかわいいですが、自宅のシーンでのナチュラルなメイクもホントにかわいいんです目がハートネコ
ヴォーグ誌などでファッション写真のカメラマンとして活躍していたウィリアム・クライン。
写真家、映画監督としても知られ写真界の巨匠と呼ばれています。
さすが現役のカメラマン、当時のモード界の香りを計算され尽くした映像で私達に伝えてくれますが、この映画自体がそんなモード界を皮肉ったものでもあるのです。
スタイリッシュな映像、かわいいポリーなどだけが魅力なのではなくこの映画にそこはかとなく流れるシュールな目線がひっかき傷のような余韻を残します桃

ウィリアム・クライン

クラインはこの映画やベトナム戦争にまつわる映画に携わった為、ヴォーグ誌を去る事になったそう。
そして映画制作に専念、その後また写真撮影に復帰。
その活動は多岐に渡ります。
ファッションショーの舞台裏、おそろいのショートボブにボーダーのワンピース姿のモデル達がすてきなのなんの目がハートネコ

ポリー・マグー お前は誰だ?

面白い映画。ストーリー、出演者達、カメラワーク。
色んな要素がありますが、感性を刺激する、目が喜ぶようなんな映画の楽しみ方もいいですねダンス