Discover Japan特別編集 武士道入門
ライフアドアの山本です
書店で、どうにも気になって止まない雑誌がありました
Discover Japanの特別編集、武士道入門
“武士道”と達筆で書かれた表紙にソワソワとさせられました
「日本人だろ」と問われている気分になったのです
新渡戸稲造が書いた『武士道』を分かりやすく、図解付きでまとめて書かれたのがこの雑誌
恥ずかしながら『武士道』という本を知りませんでした
アメリカで最初に出版され、世界30カ国以上で翻訳されて、読み伝えられているのだそうです
読者の中には、セオドア・ルーズベルトやジョン・F・ケネディ、トーマス・エジソン、そしてトム・クルーズもラストサムライの前には何十回と読み込んだと言うからびっくりです
新渡戸稲造は、「日本人は野蛮な人種では無く、名誉を重んじる人種なのだ」という思いを込めて書きました
アメリカ人の奥様にも日本人を説明したかったというのは、愛を感じるエピソードですね
日本人だけど、知らない事だらけの武士の世界
武士って凄い
現代では、失われつつある大切な心がそこには書かれていました
今では外国人のみならず、理解し難い切腹。
自分や家族、上司の名誉を守る為に行われた行為ですが、「政策の失敗」から、「忘れ物をした」「門限に遅れた」でも切腹ものだったそうです
現代の我々を思うと、一体何回腹を切らないといけないことか…。想像したら恐ろしい
しかし、それぐらい命がけで自分の地位を築き上げて、毎日を生活していたのですね
現代人より、「命」というものや「自分」というものを日々感じながら生きていた事でしょう
初版の『武士道』の表紙には桜の花がモチーフで描かれていました
「無様に生きるより潔く散る」という武士の精神を桜の散り際に例えられる事もあるぐらい、昔から桜は日本人の心にある花なんだなと思いました
『武士道』は何も男性だけのものではなく、正しい姿勢ですら武士道に通ずるのです
大切な心構えというのは、今も昔も変わっていない。人間の根本は同じなのだと感じました
心に喝を入れられた一冊でした。