アンビエント・ドライヴァー
細野晴臣さんが好きなのです
以前もお店にあるCDで好きなのが細野さんが映画音楽を担当された「グーグーだって猫である」と紹介させてもらった事があります
なんと、こんな本が
細野晴臣 「アンビエント・ドライヴァー」
細野さんの著書です。こんなステキなものがあったのかと喜びいさんで読んじゃいました
この本は二部に分かれていて初めは1995年から96年にかけて書かれたもの、そして2002年から06年にかけて書かれたもの。
間はあいているものの10年にわたって書かれたものなのです。
その二つは連載されている媒体も違うのですが一貫して書かれているような統一感があり、それが細野さんという人の写す影なのだと思います
題名にもあるように2002年頃は細野さんがアンビエントという音楽の海にどっぷり浸かっていた頃なのだとか。
そして2002年頃はその海から上がり陸の生物としてまた試行錯誤を繰り返していた時期。
前半ではアンビエントとネイティブ・アメリカンの知恵が細野さんに与えたという恩恵を、そして後半ではその時期を経て更に大きな輪を描きながら広がる世界を感じる事が出来ます。
この本の装丁と挿画を担当しているのはデザインユニットの「生意気」。
ニュージーランド出身のディヴット・デュバル=スミスとイギリス出身のマイケル・フランクの二人からなるユニットで、こういったグラフィックデザインを主にしているそうですが、それ以外にも建築やインテリア、映像、音楽など幅広く活動されているそう
細野さんが好き、と言いつつ細野さんの文章には触れた事がなかったので、ウキウキわくわくしながら読みました
そして読んで思った事がやっぱり細野さん大好きでした。
細野さんの楽曲も声も大好きなのですが、なかでも細野さんの書く詩の世界観が大好きなのです
言葉をとても魅力的に操る方だと思っていたのですが、この本でも存分にその魅力を堪能させて頂きました
UFOを見た事や不思議な経験、聖地巡礼、そしてネイティブ・アメリカンの思想…私の好きな話ばかりなのでびっくりそしてもちろん、様々な音楽の話
音楽に詳しくない私でも楽しくて面白かったです
YMO時代の話もそこかしこに出てくるのですが細野さんの感じ方なども興味深いです。
色々な変遷を経て今なんだなあと。この本を読んでますます細野さんが好きになりました
お店には以前からボスの橘の細野さんのCDがたくさんありましたが、この本の中にもそれらが登場して触れられているのでその上で聴くとまた違った味わいも感じられて面白いです
なんと、今年の春より京都精華大学に細野さんが客員教員として教えに来られているそう
この本の中でも京都は好きな街だと言っておられます。同じ京都に細野さんがおられるなんて…
細野さんの授業だなんて、精華大学の生徒さんがうらやましいです
しかも他にもすごい先生方がたくさん
どこかで細野さんにお会いできないかなあなんて妄想しております