この空の花

この空の花

去年、見たいと思っていた映画がなんと今年も再上映キャラ万歳くす玉キャラ万歳
大喜びで見に行って参りましたマラソン
大林宣彦監督「この空の花」
毎年8月に開催される長岡花火大会。
平和への祈りと鎮魂が込められた、とても素晴らしい花火大会なのです。
長岡は何度も様々な人災・災害に見舞われた土地。
戊辰戦争、長岡の大空襲、中越大地震、そして東北の大震災…。
多くの人命と文化、土地が失われ、そしてその都度何度も力強く立ち上がってきた場所。
この映画は、大林監督がその長岡の住人に乞われ長岡の誇りともいえる花火大会を映画にしたものです。
高校教師の片山の元に一人の女子生徒が劇の脚本を持ってくる。
劇の名は「まだ戦争には間に合う」…
あまりに悲惨な空襲を見てきたかのように語るこの脚本。
花火大会の日に上演する事に決め、昔別れた恋人にこの劇を見に来て欲しい、と手紙を送る。
その手紙を受けとった玲子は、2011年の未曾有の震災以来新聞記者として、そして長崎での被爆二世である自身としても胸中に沸き上がる思いを感じていた。
その衝動に動かされるまま、かつての恋人の住む長岡に向かう…。
玲子が長岡の地を歩き、人々に触れ、歴史を知り、それら全て内包して空に上がる花火を待つ。
それと劇中劇の「まだ戦争には間に合う」が同時進行し、現実と舞台の上が時折重なり幾重にも広がるワンダーランドが始まる…。

この空の花

大林監督の作品を初めて見たのですが、大御所と呼ばれる監督、どんな映画なんだろう…
と思っていたのですが、開始直後から意表をつく演出に展開で驚かされたままグイグイ引き付けられ、長いな~と見る前には考えていた時間が本当にあっという間でした。
テーマも素晴らしい作品ですが映画としても本当に面白い映画でした拍手拍手
沢山の人の語りがつむいでいくこの物語。
恐ろしい戦争の体験も描写も、これが現実かと目を背けたくなるような話ばかり。
しかしその辛い過去も包み込んで希望を未来へとつなぐその前向きなパワーの象徴としての花火。
この長岡という場所のそのたくましさからか美しい精神からかこの映画からみなぎるパワーをものすごく感じますダッシュ
出演者たちも生き生きしており、特に一輪車を駈るヒロインの少女や生徒たちのキレのある演技が見事ですびっくり
一輪車ってあんなに色んな動きが出来るのですねうっしっし
こんな映画に出会えた事が幸せです四つ葉

この空の花

日本に落とされた原子爆弾と花火の中の構造は似ているのだとか。
長岡の花火の美しい作品を残した山下清画伯が「世界中の爆弾を花火にして打ち上げれば、戦争がなくなるのに」と言ったそう。
いつかこの美しく祈りのこもった花火を見に行きたいですきらきら
この祈りと再生の映画が、少しでも多くの人の心にとどきますように。