流星ワゴン

流星ワゴン

ライフアドアの山本です花
夏の初めに森見登美彦さんの「宵山万華鏡」を読んだ後に、読書欲が高まり、小説を数冊買い込んだのですが、夏に読み終えたのはたったの二冊…失敗
その内の一冊が、重松清さんの流星ワゴンです四つ葉
2002年に刊行され、その年の本の雑誌年間ベスト1に選ばれていますスパーク2
父と息子をテーマに書かれた作品です人差し指サイン
主人公は父親と不仲。
自分の息子もある時からひきこもりがちになり、父である自分を嫌い、家庭も不和青ざめ更にリストラどくろ
「死んじゃってもいいかなあ、もう……。」という主人公の前に5年前に交通事故死した父子の乗る不思議なワゴンが現れ、人生の岐路となった場所へと旅するというファンタジー車
流星ワゴン


しかし、ただの夢物語なんかではありません。きりりネコ
旅の途中で自分と同い年の父親と出会い、自分の知らない父親の気持ちを知り、知らなかった自分の息子の姿を知り…普通なら知る事は出来ないのですが、誰にでも知らない姿はあるもので、「あの時、ああしてればな~」なんて、瞬間もいくつもありますよね星3
やり直す事は出来ないけれど、相手を理解しようとして受け入れて生きて行けば、もう一度自分の望んだ場所へと向かう事だって出来ると前向きになれるような作品でした虹
2011年には舞台化もされていますうさぎ
上の写真は、その舞台をされた演劇集団キャラメルボックスさんのサイトにあったもので、ゾクっとする程イメージに合ったので、お借りしました平謝り
我が家はみんな読書好きで、母も「重松清は面白い」と言っていたので、感動を分かち合おうと「流星ワゴン読んだ?」と聞いたら、「あー、あのオバケみたいな話」とバッサリショッキング
悪気は無いのですが、説明が雑な母です泣き笑いネコ
今は、「ストロベリーナイト」を読んでいます双葉
まだ読んでいない森見さんの「きつねのはなし」もあるし、少しずつしか読めませんが、秋の夜長に楽しもうと思います月1

ストロベリーナイト