人間になりたがった猫
LIFEの岡本です
芸術の秋と言いながら、年中芸術作品が好きな私ですが、またまた劇団四季ミュージカルを観てきました。
今回は「人間になりたがった猫」
前回観たライオンキングとは違いメジャーでは無いこの作品「人間になりたがった猫」は、全国を少ない日数づつ公演して回る作品の1つで、ファミリー向け
京都劇場でもたった2週間の公演でしたが、娘と観に行く事ができました
ストーリーはシンプル。人間になりたがった猫が魔法使いによって2日間人間になってしまい、命や仲間の素晴らしさ、愛する事の大切さを知る
人間てすばらしいと、子供にもわかるシンプルでハートフルなハッピーエンド
しかし、しかし、私が心に残ったのは、少し違いました
主人公で猫のライオネルが恋をするジリアンと言う娘を自分の者にしたい役人のスワガードは町中を不幸にするひどい悪者
そのスワガードにライオネルも騙され、牢屋に入れられている間に、ジリアンを手に入れる為にジリアンの家に火をつけ、自分が助け出すと企むスワガード
ところが火が上がりすぎて助けられず、取り残されるジリアンとスワガード。
それをライオネルが決死で助ける訳ですが、、、
町中の人々がスワガードを助けるなと叫び、罵倒し、決死のライオネルを手伝う事すらしない。
スワガードの役人仲間であるはずの連中までもが顔を背ける
それを見ても、ライオネルは迷わず1人でスワガードを助け、言う。
「僕は猫だからわからないよ。生きなくていい命なんてない」
もちろん動物は、人間のような感情を持たないと言われますが。
家族を守り、与えられた命を何の迷いも無く生きぬく動物たちに教わるものはやっぱり果てしない気がします
原作はロイド・アリグザンダー
予断ですが、主人公ライオネルを演じた上川一哉さんは、女性ばりの甘いマスクに歌って踊れる言わばアイドル
入団三年目で主演に抜擢されるほどの若手の期待株
。しかし2005年に劇団四季に入団するまでは歌もダンスもほとんど未経験だったと言いますからかなりの努力家なのでしょうね。
毎日公園で「猫」の観察をしているとか
公演後キャストが出口で並んで迎えてくれる中、群を抜いて彼の前には人だかり
キャーキャーと女性達が群がり握手し、最後はもみくちゃの中にもかかわらず、時間になるとスルリと抜け出し、華麗に走り去っていきました。
その後姿はまさに「猫」そのものでしたよ