天山の巫女ソニン
読書の秋ですね
本好きなのですが、最近あんまり読んでなかったのでまた面白い本ないかな~と思っていたら…大当たり
面白い本見付けちゃいました
菅野雪虫「天山の巫女ソニン 黄金の燕」
人から勧められた以外で、読んだ事のない作家さんの本を買うことはほとんどありません。
でもなぜか帯や裏表紙のあらすじにひかれて購入
買ってからもしばらく読んでなかったのですがこの間の休みにふと手にとってみたら…。
淡々とした語り口なのですが練られた世界観が広大に広がりまるで目の前に情景が浮かぶよう
途中でやめられなくなって一気読みしちゃいました
児童文学という事で文章もストーリーの流れも明快で分かりやすく、とても読みやすいのですがこども向けとあなどることなかれ
複雑なのが難しい…とは限らないのです。
シンプルなのですが一筋縄ではいかない、深みのある物語なのです
選ばれた巫女として隔離された山で修行を積んでいたソニン。
しかし巫女としての力不足として人里に戻されることに。
人に交わり第二の人生を歩もうとするソニン。
しかし彼女の行く道にはさらに困難と危険が待ち受けていた…
口がきけない王子と出会い、その事から国の存亡に関わる大事件に巻き込まれてゆき…。
不思議な力を持ち、かつ強い心で道を切り開くソニン。
そんなソニンの歩む道が楽しみでなりません
私はこの文庫で初めてこのシリーズを知ったのですが、既に完結しているシリーズで5巻プラス番外編2巻の計7冊刊行されているそうです。
文庫になったのがこの9月なのだそう。
思わずハードカバーで全巻買ってしまいそうになりましたが、また本が溢れかえってしまうのでガマンがまん…
11月に文庫で第2巻が出るそうなので、先が気になって仕方ないのですがなんとかそれまで待とうと思っております
この作品の幻想的でオリジナリティーのある世界観がとても想像力をかきたてられて色々妄想しちゃうので、映像化したらステキなのでは
なんて勝手に思っています。
特徴的な名前の筆者ですが、この作品がデビュー作なんだそう
なのに力みすぎない自然なこの文章…すごい才能です
最近の新人さんたち、すごくないですか
これが一作目という事は…
これからソニンの成長と共に作者もますます腕を上げてどんどん面白くなるんでは~とますます楽しみに
全5巻、のんびりと先を楽しみに待とうと思います