斎藤陽道写真展「宝箱」
ライフアドアの山本です
先月のある日、仕事を終えて夜行バスに飛び乗り、弾丸で東京に行って来ました
東京ではお馴染みの喫茶ルノアールにて、モーニングを食べながら予定までどうしようか…と結局、今回もお気に入りのワタリウム美術館へと行く事にしました
斎藤陽道写真展「宝箱」が開催中でした
正直、その時まで斎藤さんの事は存じ上げませんでした
谷川俊太郎さんや糸井重里さん、よしもとばななさん等からも注目されている若手写真家だと言う事や、同い年の人がどの様に人と向き合い、感じて表現しているのかに興味があったという、単純な気持ちから行きました
斎藤さんは、生まれつき耳が聞こえない静寂の世界を知っている人
20歳の時に補聴器を外し、音の無い世界で他者との繋がりを見つめ直す事から、はじまったのだそうです
写真の世界の奥へと…
斎藤さんの作品には、病気の人や障害を持つ人、ゲイやレズビアンといった社会的マイノリティーと言われる人々のポートレイトが沢山あるのですが、それらから受けるイメージがとてもフラットなのです。
良い意味でゼロ
苦しみ、辛さ、痛さもそのままに、有りのままに受け入れて生きる姿と言うのか、大袈裟ではなく、有りのままが美しく、ふと立ち止まったように不思議と引きつけられました
お写真は、ワタリウム美術館さんのホームページからお借りしました
音の無い世界で、ファインダーを覗き込んだ斎藤さんの写真を、音の無い美術館で眺めていると、不思議と音を感じました
人の声ではなく、風の音や服の擦れる音、雲の流れる音まで
それは、私が感じた事ではありますが、斎藤さんの音の波動を感じ取る繊細な感覚のようなものなのかなと思いました
今回行った展示は、もう終了してしまったのですが、機会があればもっと見てみたいです
気になる写真家さんになりました