ベイマックス
LIFEの岡本です
去年の作品ですがやっと私もベイマックスを見ました
『ベイマックス』(原題:Big Hero6 )は、ご存知の通りウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオズ製作で長編作品としては54作目。
原案は6人の日本人スーパーヒーローを主人公としたアメリカの漫画レーベル、マーベルコミックの作品『ビッグ・ヒーロー・シックス』と言う作品のタイトルとそれに登場するスーパーヒーローのチーム名
ディズニーのアニメ映画としてはマーベルコミックの登場人物を主人公とする初めての作品になったんですね
原案者はスティーヴン・シーグルとダンカン・ルーローで、カナダ人ヒーローが活躍するマーベルの別のコミック「アルファフライト」の日本人版ものとして考案されたそう
当時のアメコミはシリアスで重いものが主流で、二人はもっと気楽で楽しいものとして、当時日本から発信されていたポップカルチャー的なものを取り入れたいと思い、二人が担当していたアルファフライトの中に日本人ヒーローたちを登場させたところ、マーベルからシリーズ化したいという話が出て「ビッグ・ヒーロー・シックス」が生まれたのだとか
しかしシリーズはあまり人気とならず、連載も1年と続かなかったが、マーベルを買収したディズニーがマーベルコミックスの初のディズニーアニメ化に際し、あまり人に知られていないユニークな作品を探していたことから当作品が選ばれ、少年と介護ロボットの友情物語に改変され、2014年に『ベイマックス』としてアニメ映画化されたそうです
感想を簡単に言うと面白くて楽しくて爽快です。それと同時にディズニーアニメーションにまたも驚かされました
上手く言えませんが、「ベイマックス」は特に目新しいものがある映画では無いのです。
サイバーパンクな街並みも、ロボットと人間の友情も、活躍する5人のヒーローも、変幻自在のラスボスもカーチェイスも飛行シーンも、登場するおよそ全てのものが「過去にあったもの」「みんなが好きなもの」であって、どんでん返しも無くとてもシンプルな映画なんです
そして原作の「ビッグ・ヒーロー・シックス」と「ベイマックス」は登場人物も舞台もストーリーもそれぞれの色も違う。
今回も私が小さな頃から見てきたファンタジーで穏やかなディズニー映画ともやはり違う。
ワクワクして面白くて印象深い
そして映画では通常原語版では原題が表示されるはずですが日本では字幕版共にポスターまでがもちろん『BAYMAX』標示。
つまり、日本では「ベイマックス」というキャラクターを打ち出したい。
いわば商業的な所はまずは寛容に受け止めたとして、この作品が日本の映画産業のように一人の天才によって作られる作家主義であるものなら「才能」ありきなのでしょうが、もうずいぶん作家ありきではなくチーム主義なディズニーアニメーションだからこそ今一度チームワーク、組織力の勢いを見せられた気がしました
それから、私の頭には「X―MEN」よりもアメリカのテレビドラマ「HEROES」が浮かびました。
自国を守る手段として特別な力を持つ人間を集め結成したヒーローチームや「ヒロ」という名前。
日本語版の主題歌をAIさんが歌っている事など。
ディズニーアニメーションではMRインクレディブルも脳裏に。
きっと沢山の作品からインスパイアされ「アナ雪」を超える為更なるチームワークと進化する技術を集結させて完成した『ベイマックス』だからこそ、54作品目にして勢いのあるエネルギーを感じ、心に残る作品になったのかもしれないですね