バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
最近めっきり映画を観てなかったので、お客様に教えて頂いた映画を観に行きました
「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」
教えて頂いたのは上映前でしたが、評判がすごく良いので自分も楽しみにしてるんですとのこと。
監督さんはあの「バベル」や「21グラム」で有名なアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。
どちらも色んな人から面白い~と聞くのですが両方見てなくて
今までの作品はシリアスなイメージがありますが、今回のバードマンは一転ブラックコメディに挑戦、それがまた面白いのだと教えてもらい、期待しておりました。
かって「バードマン」の主演俳優として脚光を浴びたリーガン。
しかしその後はパッとせず、ブロードウェイの舞台の企画・主演に再起をかける。
しかし公開直前に助演俳優の交代、その代役に振り回され金銭面でも四苦八苦、プライベートでは仕事を手伝う娘との関係もうまく行かず…
開演前から批評家には酷評され、とリーガンはどんどん追い詰められる。
そんな時にリーガンの背後に「バードマン」が表れ彼の耳元で心乱す囁きを繰り返す。
現実と妄想の狭間でますます孤独と苦悩の中に落ちていくリーガン…。
リーガンを演じるマイケル・キートンは「バットマン」を演じた俳優さんなんだそう。
劇中とかぶっちゃってます。地でいっているかのような鬼気迫る演技にハラハラしました。
登場人物がみんな問題を抱えていて、舞台開幕に向けて乱れ絡み合いながら転がるように進む。
あらゆる皮肉と示唆に富み最後の最後の解釈まで観る人にゆだねられる。
観た後もなんだかずっと考えてしまって、今これを書いていてもあれはどういう意味だったのだろう…
と考えて筆が止まる始末です。
作品賞、映像賞などアカデミー賞4部門に輝いたのだそう。
作品の評価が高いのですが賛否両論と聞きました。
確かに、観る人によって評価が分かれそうな映画だと思います
私も理解出来てない部分も沢山あると思います
でもすごく惹き付けられるものがありました。
物語の進行に合わせて流れているドラム、カッコ良かったなー
と思ったらパット・メセニー・ユニティ・グループのひとりであるアントニオ・サンチェスが音楽を担当しているのです
カッコいいはずです
素晴らしい才能が集まって出来た作品だったのですね。
ドラムの音もしかり、動と静のバランスがぎりぎりで、不安定な気持ちになったり違和感を感じたりとなんだか胸がザワザワするような不思議な感覚を呼び起こされました
こうやって思い出していると、すでにもう一度見たくなっています…
またこの世界に浸りたくなります。
バベルや21グラムも改めて観たくなりました