かぐや姫の物語

かぐや姫の物語

LIFEの岡本です花
前回のベイマックスに続き、こちらも今さらながらなのですがあせあせ
ずっと見たかった『かぐや姫の物語』もやっと見ました。

ご存知『竹取物語』を原作とした高畑勲監督・スタジオジブリ制作。
2013年に公開され、キャッチコピーは「姫の犯した罪と罰」高畑さんによる監督作品は『ホーホケキョとなりの山田くん』以来、14年ぶりの作品星2
本作は日本のアニメ映画としては破格ともいえる、なんと50億円を超える製作費が投じられたそうで企画開始から8年の歳月を費やした作品なのだとか!

技法面ではアニメーターの描いた線を生かした手書き風のスタイルが本作でも使用され、加えて背景も動画に近いタッチで描かれ、両者が一体となり「一枚絵が動く」ような画面をもたらしていると絶賛されたそうですね星3
この企画は、2000年代前半から上がったものの高畑さんから不可欠なスタッフと人物造形・作画設計に指名された田辺修さんが暴力的なシーンの描写に同意しなかった事などから断念され、企画を進めるも中断人差し指サイン
2007年に初めて田辺さんがキャラクターの絵を描くも高畑さんはこの絵では映画を作れないと拒否したとか。
高畑さんは監督を引き受けることを了承したものの、映画化は困難という結論になりつつ2009年なんとか初稿が完成するがまだまだ高畑さんの意向と合わず、次いで高畑さん自身が執筆に当たったものの進捗が遅かったため、坂口理子さんを加えて検討が進められようやく完成したそうな。
映像を見ればそのこだわりの強さが伝わってくるものの、こんなに困難だったとはあせあせ
高畑さんは「ストーリーは変えずに印象が全く違う作品にしたいと思っています。
なかなか進まなくてだいぶ先になっちゃうかもしれませんが」と語っていたんだそうです。

高畑勲

スタジオジブリと言えば、私の中で今だ高畑勲、宮崎駿監督きらきら
高畑監督と言えば、宮崎監督よりも現実主義で頑固オヤジ(敬愛を込めて)のイメージ。
しかし音楽の制作に際しても「登場人物の気持ちを表現しない」「状況に付けない」「観客の気持ちを煽らない」と言う点を求める高畑監督。決して作品を押しつけずに、むしろ押しつけない為に自らの強いこだわりや我を通す!
そんな所がやっぱり好きです光るハート
個人作家が用いる手描き線を生かす表現は、長編アニメーションではかなり困難を極めるそうですが、高畑監督は「この表現にこだわり抜き、日本のアニメーション界の素晴らしい画家たちの力を結集したから実現できた」と目がまわる
東京アニメアワード2014では特別賞「アニメドール」他多数受賞。アカデミー長編アニメ映画賞への本選ノミネートも、日本の監督としては宮崎駿監督に次ぐ選出になりましたくす玉

かぐや姫の物語

実は私、少し自分の時間がとれて、ベイマックス、『かぐや姫の物語』と同じくジブリ映画、思い出のマーニーの3作を続いて鑑賞したんです人差し指サイン
知らなかったのですが残念ながらアカデミー賞を取れなかった『かぐや姫の物語』その同部門を受賞したのは「ベイマックス」だそうですね。
ディズニー映画はスタジオジブリに影響されていることもあるそうなので、高畑監督は「くすぐったいけど、嬉しいですよね。お世辞じゃなくて面白かった」と評価したそうです星2

3つの作品は3種3様。
比べる事も私が語る事も出来ませんが、ディズニーのチームワーク。
スタジオジブリから「自然と人間の共存」という解答の出ないテーマから「生きる、生きろ、生きねば」と変化しながらも「理想を失わない現実主義」を掲げる二人の監督。
その後継者としての米林監督。
思い出のマーニーは今回もその「生」については瞑想、肯定、否定等様々な感情を模索されているように受けました四つ葉
『かぐや姫の物』の中にある冬景色を見て「山は死んだのではないか」と悲しむ姫に、男が「木々は我慢しながら春の訪れを待っているのだ」と言うシーンがとても印象的でしたきらきら
「生」を受けた者が全うすべき「生」の困難さと儚さ。
私はどんな作品もそれぞれに良いと思えるので参考にはならないと思いますが、、、
かぐや姫の物語は久しぶりに購入したいなって思いましたチョキ