危険なプロット
LIFEの杉山です。LIFE / LIFE ADORE両店共に日曜日の臨時休業を頂き、ご迷惑をお掛けしました。本日より通常営業いたしております。ありがとうございました。
フランソワ・オゾン監督の「危険なプロット」 という映画を観ました。
フランソワ・オゾン監督の「危険なプロット」
感想を結果から申し上げますと、なかなかの面白さ!
国語高校教師のジェルマンは、生徒たちが書いた週末の出来事の作文をみて、その内容の乏しさに嘆いています。
そんな中、クロードという生徒が書いた作文に興味を引かれます。
そこには、クロードがクラスメイトであるラファに興味を持ち、 その中産階級の家庭を垣間見たくなり、 ラファの家に入ってみたいという欲望から、 ついに家に招き入れてもらい、 そこで出会ったラファの母親のエステルに惹かれるまでの経験が書 かれていました。
そして作文の最後は「続く」で終わっていました。
クロードの文才に惹かれていくジェルマンは、 クロードに作文の個人レッスンを始めます。
クロードは数学をラファに教えることで家に潜入して、 家族に近づいていく中で、 エステルとの関係も危うさを増していきます。
クロードの作文は覗き見という、 タブーなものと分かっているものの、 その続きを読みたい欲望を抑えきれず、 自身も危険なゲームに参加していくジェルマン。
ジェルマンには小説家を諦めた過去があり、 クロードの才能を利用して、 自分の成し得なかったものを追い求めていき、 クロードはクロードで、そんなジェルマンの人生を弄んでいます。
彼らの心理戦は文芸という題材の中で、 インテリジェニックに甘美に展開していきます。
巧みなミステリーのなかにシュールなコメディ要素も組み込まれて います。
女性の方々には、クロードを演じるエルンスト・ ウンハウアーの妖艶な魅力も必見ですね。
「危険なプロット」予告編