雲田はるこ 「昭和元禄落語心中」
落語初心者のライフの宮川です。
落語、面白いよ!! と力説されるお客様から教えて頂いたマンガです。
雲田はるこ 「昭和元禄落語心中」
アニメ化もされておりアニメも好評だったこちらのマンガ。
全10巻とちょうど良い長さで手が出しやすくとりあえず4巻まで 購入。
名前から分かる通り落語に惚れ込んだ男たちの物語です。
正直今まで落語をちゃんと聞いた事がなく、 マンガなら楽しめるかなぁ…と買ってみたのですが。
これが…最高に面白い〜〜〜(*´Д`*)
夢中で4巻まで読み進めてしまい、続きが気になって気になって… 完結してるお話で良かった!と心底思いました。
続きが気になって仕方ないんですもん、 新刊待ちきれなかったでしょう。
刑務所を出所した与太郎がいちばんに目指したのは寄席。
刑務所に慰問に来ていた名人、 八代目有楽亭八雲に弟子入りするため。
生涯弟子をとらぬと決めた八雲、 与太郎をすげなく追い返そうとするが与太郎に帰るあてがない事を 知るとうっかり連れ帰ってしまう。
帰った家には八雲若かりし頃、 稀代の天才と謳われ共に八代目八雲の座を争った同門の有楽亭助六 の娘、小夏がいて…。
江戸っ子さんってほんとステキです。 粋でユーモアがあり気風が良い。
江戸言葉も軽快でキレがあり気持ちが良い!
関西弁以外話せない私ですが江戸言葉、話したくなります。
作者さんのものすごいこだわりと努力なのでしょう、 作中の会話も落語のおはなしのように全部テンポが良くてムダがな く、普通の会話なのに掛け合いが面白い。
キレキレとはこういうことか。
だからするする読めるし、文字を追ってるだけでも楽しい!
なのにストーリーは謎もありドロドロもありで気になるし絵はキレ イで特に女の人が艶っぽくていいですね〜。
言うことなし!最高!!
登場人物、 よく見るとみんな陰を背負っていて問題人物ばかりなのにそれぞれ 魅力的でイキイキと動いています。
色々あっても笑いに昇華する、 この明るさが落語の魅力なんでしょうか。
時折出てくる落語のネタもいいですねぇ〜。
実際に演じられている所が見たくなります!
八雲の十八番の「死神」なんて、 どうやって笑わせるのかとっても気になります!
昭和元禄、 とあるように今より少し前の時代が舞台になっているのですが、 その頃から落語はもう廃れてしまうのか… と劇中でも議論されており、 それがこのマンガのひとつのテーマのように感じます。
名人芸を誰にも伝えず自らと共に葬ろうとする八雲と、 その八雲に反発する小夏、 過去を含めて新たな道を模索する与太郎。
1、2巻は与太郎放浪編。3、 4巻は八雲と助六編で八雲の過去の話です。
この若かりし八雲がまたカッコ良いんですよね…(*´ー`*)
この八雲と助六の関係がなんともこれまた… お互いを求めながらも反発し… 最大の理解者でありながらもライバルでもあり… 繊細すぎてハラハラしちゃいます。
残り全巻大人買い決定です(*´◒`*)
アニメは原作超えとのウワサもあります。
落語も聴き始めてみようと思います!!