Ventriloquism ヴェントリロクイズム Meshell Ndegeocello

Ventriloquism ヴェントリロクイズム Meshell Ndegeocello

数か月前に発売された「Ventriloquism ヴェントリロクイズム Meshell Ndegeocello ミシェル・ンデゲオチェロ 」
購入して以来、ヘビーローテしております。

Ventriloquism ヴェントリロクイズム Meshell Ndegeocello

彼女を知ったのは、今から20数年前に当時マドンナが設立したレーベルMaverickからリリースされたシングルだったと思います。
格好良かったので発売されるシングルを何枚か購入していたのを覚えていますが、探したけど見つけられず、見つかったこれ。

MeShell Ndegeocello ‎Plantation Lullabies

黒人女性でベースプレイもする本格派で、ソロデビューにあたりマドンナとプリンス、それぞれのレーベルにより争奪戦があったとかなんとかと記憶があります。

グルーヴがあるが、ミニマルなプレイと囁きかけられる様な声がクール。
聞くほどに知るほどに魅了されました。
ベース以外の楽器も色々やっちゃうとか格好イイ! 女版プリンスみたいなーと驚いておりました。

Comet, Come To Me

前作「Comet, Come To Me」も未だに聞き続けておりますが、4年振りの今作は全曲カヴァーで構成されており、内容はと言うと、

1."I Wonder If I Take You Home" Lisa Lisa And The Cult Jam feat. Full Force
2."Nite and Day" Al B. Sure!
3."Sometimes It Snows In April" Prince
4."Waterfalls" TLC
5."Atomic Dog" George Clinton
6."Sensitivity" Ralph Tresvant
7."Funny How Time Flies (When You're Having Fun)" Janet Jackson
8."Tender Love" Force M.D.'s
9."Don't Disturb This Groove" The System
10."Private Dancer" Tina Turner
11."Smooth Operator" Sade

超激アツ全11曲。

彼女が影響を受けたと自ら公言しているプリンス殿下のシブいチョイス曲、Sometimes it Snows in Aprilはミシェルのシンガーとしての力量を感じれます。
シャーデーのSmooth Operatorは初期の代表作ですが、ユニークで野心的なアレンジに。
ジョージ・クリントンやティナ・ターナーなど大御所の有名曲も気負いなく聴かせます。
ジャネット・ジャクソンやTLCなど日本でも当時ヒット曲を連発していたアーティストの曲なども収録されていますが、個人的に胸アツなのはアル・B・シュア!とかラルフ・トレスヴァント、フォース・エム・ディーズ、ザ・システムなどのカヴァーなどのチョイス。
どの曲も自作曲の様な振る舞いで音色が繊細。

・・・んーシビれます。
ティーンの頃、ミシェルさんも好きだったのね…

Ventriloquism ヴェントリロクイズム Meshell Ndegeocello

80年代後半から90年中期あたりまでの曲で構成されておりますが、おそらく彼女が当時好んで聞いていた曲ばかりなのではないでしょうか?
私もリアルタイム世代ですので、もう激アツ胸アツですw

Ventriloquism ヴェントリロクイズム Meshell Ndegeocello

単なるカヴァーものにはならず、いつもの特定のジャンルに当てはまらないミシェル風。
ソウル、ファンク、R&B、ヒップホップ、フォーク、ロック、レゲエ、ダブ、ジャズ…軽くジャンルを超越している。
一つ一つの音は決してユルさはありませんが、音のバランスが絶妙。
リラックスしていて、良い意味で音の“スカり方”が好みです。

彼女の作り出す音はいつも知的で職人的、想像力と探究心に驚きを感じます。
まー、ええ塩梅でございます。
そしてそのさじ加減がマジ卍。