モディリアーニにお願い

ライフアドアの山本です。

数ヶ月前に画家モディリアーニの絵がオークションで1億5720ドル（約172億円）で落札されたというニュースが飛び込んで来ました。

しかし、私がモディリアーニを知ったのは「モデリアーニにお願い」という漫画を教えて貰った事がきっかけです。

相澤いくえさんのデビュー作で、1年半ほど前に第1巻を発売されています。

東北にある、バカでも入れる小さな美大がお話の舞台で、そこに通う3人の男子学生が主人公です。

壁画の千葉君、日本画の本吉君、洋画の藤本君。

登場人物が皆んなピュアで真っ直ぐで一生懸命で、でもちょっと不器用な愛すべきキャラなんです。

東北の冬の寒さや制作の厳しさ、将来への不安、才能への嫉妬なんかが描かれていたりして、美容師を志す前に美大に通っていた私は共感できる部分もありで、心揺さぶられる漫画でありました！

とっても感情がリアルだと思ったら、作者の相澤いくえさんはデビュー当時は現役の美大生だったそうです。

美大生ならでは…というのでしょうか？

全てスクリーントーンを使わずペンで描かれています。

そんな一筋一筋に気持ちのこもった作品は、熱量を帯びているように感じます。

一巻をお勧めして頂き、面白かったので二巻も手に入れました。

そして来月には3巻が発売するらしく、密かに心待ちにしているのです。

雨の鬱陶しいこの季節のお供にいかがでしょうか。

忘れかけていた何か大切な気持ちを思い出させてくれるような作品です。