Mensageiro dos deuses 神々のメッセンジャー
LIFE / LIFE ADOREのタチバナです。
以前にご紹介させて頂いていた「Explode Coração エクスプローヂ・コラサォン」
写真家の新多正典さんは、繰り返しブラジル・レシフェにマラカトゥ集団「ナサォン ポルトヒコ」のカーニバルなどの写真を収めに訪れられていますが、今作は一昨年に続いての第2章「Mensageiro dos deuses 神々のメッセンジャー」と銘打たれて発刊されました。
Explode Coraçãoのウェブページにも、
『なぜ、彼らはカンドンブレーの神の衣装を纏うのか。なぜ、その信仰の強さをカーニバルに投影し続けるのか。
ノルデスチに息づくアフロブラジル・スピリットに迫るドキュメント第2章!』
と書かれています。
サイズはA4、64ページによるZINEです。
フライヤーも頂きました。
本書には脇さやかさんによるテキストと、前回に引き続いて大久保有彩さんによるデザイン、今作はイラストレーションも収められております。
黒人密教カンドンブレーの神、“道の交差点の神エシュー”について書かれた脇さやかさんのテキストが大変興味深く、収められた写真と共に熟読させて頂きました。
また大久保有彩さんのデザインも前作同様に洗練されており、収められているイラストレーションには、マラカトゥと共に生きる人々「ナサォン ド マラカトゥ ポルトヒコ」が置かれている現在の立ち位置と“指標”の様なものを感じました。
新多さんのお撮りになられる写真は前作に続いて極めて距離感が近く、カーニバルの迫力を感じます。
まるで歌や奏でられる音、踊りの躍動感、人の生が感じられる写真です。
そして同時に死をもが連想させられる様に感じました。
ビーナの街の人々の笑顔が幸福感に満ち溢れている写真や、ファベーラと呼ばれる貧民街の情景も興味深い。
先日に再びブラジルへ旅立たれましたが、新たなPHOTOと共に旅の話を楽しみにしております。
ご興味のおありの方は、Explode CoraçãoのBASEページより購入出来ますので是非!