グリーンブック

グリーンブック

LIFEの杉山です。少し前にアカデミー賞で、作品賞、助演男優賞、脚本賞に輝き、その他でも多くの賞を受賞した映画「グリーンブック」を観ました。
人種差別が色濃く残るアメリカ南部。
黒人天才ピアニストとそのボディーガード兼運転手の友情が演奏ツアーを通して描かれていきます。

マハーシャラ・アリ

主演は、以前ブログでご紹介した海外ドラマ「トゥルー・ディテクティブ / 迷宮捜査」でも主演を演じたマハーシャラ・アリと「ロード・オブ・ザ・リング」でお馴染みのヴィゴ・モーテンセン。

ヴィゴ・モーテンセン

9歳でレニングラード音楽院に入学したドクター・シャーリーと粗野で無教養なイタリア系アメリカ人のドナルド・リップのデコボココンビが織りなすバディーなロードムービー。
内容は言わずものがな、笑いあり感動ありの良作。
実話が元になった作品ですが、題名のグリーンブックに触れてみたいと思います。

グリーンブック

グリーンブックは1936年から1966年まで刊行されていた黒人向けの旅行ガイドブックでだそうです。
アメリカ南部の州では、1876年から1964年にかけて有色人種の一般公共施設の利用を禁止するジム・クロウ法と呼ばれるものがありました。

グリーンブック

グリーンブック

ジム・クロウ法は主に黒人の一般公共施設の利用を禁止制限した法律を総称していうのだそうです。
そこでニューヨークの郵便配達員だったヴィクター・H・グリーンという人が、全米の黒人も利用できるホテルやレストランなどをまとめて毎年発行していたのがグリーンブックだそうです。

グリーンブック

グリーンブックは車で移動する黒人たちの必需品となって、ジム・クロウ法の適用が郡や州によって異なる南部で特に重宝されたそうです。

グリーンブック

少し話は違いますが、最近白人警官の過剰な取り締まりによって黒人の市民が死亡する事件が問題になっていました。
この映画を観て、その考えさせる事件が頭をよぎりました。
映画としてはハートウォーミングに仕上がっている素敵な作品なんですけれどもね。

グリーンブック 公式サイト

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