メイプルソープとコレクター
私の好きな写真家の一人、ロバート・メイプルソープのドキュメンタリー映画「メイプルソープとコレクター」を見てきました。
メイプルソープと楽しみにしてたんですが、キュレーターのサム・ワグスタッフに重きが置かれている感がありました。
この二人は公私共にパートナーであり、ワグスタッフはメイプルソープを見出し売り込んだ仕掛け人。
彼がいなければメイプルソープの成功も無かった、とも。
メイプルソープは時代の波にも乗り一躍有名に。
この二人の関係は映画を見る前から知っていましたが、ワグスタッフの凄さはこの映画で初めて知りました。
ワグスタッフは、写真を芸術に押し上げた人。
写真を記録するものとしてではなく、芸術の表現法と成り得るものとして認めさせた人。
私は写真が好きなんですが、こうやって切り拓かれていったかと思うと感慨深いです。
性を生々しく切り取りそれなのに調和のとれた美しさ。
そこに漂う生への畏れ、黒から浮かび上がってくる絶対的な死の影。
彼の写真は、何故か目を離せなくなる。
写真って、面白いですよね